日本の食を守るシステムを解説!安全な食品を選ぶために知っておきたいこと

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日本の食を守るシステムを解説!安全な食品を選ぶために知っておきたいこと

◇食品に関する主なニュースを振り返る

私たちは食べたものが直接エネルギー源となり体を作る基となるため、食品は安全・安心第一が基本中の基本です。しかし残念ながら食に関する事件やニュースが後を絶ちません。

BSE(狂牛病)が発生し、その後起きたのが牛肉の産地偽装事件です。海外から輸入した牛肉を販売する時に国産と偽った事例が相次いで発覚しました。これは企業の利益のみを追求し悪意を持って消費者を騙したとして、大きな社会問題となりました。

さらにほぼ毎年話題になるのが集団食中毒事件です。原因となる食品は様々ですが、学校や病院給食など子どもや高齢者が被害者となることが多く、死者が出ることも珍しくはありません。これは食品関連企業や食を提供する側の人間が細心の注意を払い、予防・対策を徹底することで防ぐことが出来ます。

この2つ以外にも賞味期限や消費期限の偽装、食品への異物混入事件、輸入食品の安全性など食に関する不安は数多くあります。これらの不安を少しでも解消するために食品業者がどのような取り組みを行っているのか知ることも大切です。食品の包装などに描かれているマークを見て判断することが出来るので、ぜひ正しい知識を身につけましょう。

◇JAS法

JAS法の正式名は「日本農林規格法」と言い、農林水畜産物と加工品の品質を保証するために定められました。食品の名称や原材料、保存方法などを表示するよう義務付けているのがこの法律です。

さらにJAS規格に合格した食品にJASマークを付けることで消費者に安全な食品だということを示しています。ただのJASマーク以外に有機農産物であることを示した有機JASマーク(葉っぱのイラスト付き)なども存在します。

まずは食品を手に取った時JASマークがあるかどうかを見てみると良いでしょう。

◇トレーサビリティシステム

トレーサビリティとは日本語にすると「追跡可能性」とも表現されます。商品の生産者を特定しどのような生産・流通が行われたのかを追跡することを指します。BSE問題や米の汚染(保存中にカビが発生したり基準値を超す残留農薬が検出された)問題を機に広く知られるようになりました。現在は牛肉と米に関してはトレーサビリティの導入が義務付けられています。

例えば牛肉の場合、国内の牛(生きたまま輸入された牛も含む)には個体識別番号が付与されていて、生産者、生年月日、性別、餌の情報などがすべて登録されることになっています。食肉として販売しているラベルにこの識別番号が書かれていて、検索サービスにアクセスすれば誰でも情報を得ることが出来るのです。

牛肉や米以外に加工品などにも導入されつつありますが、このトレーサビリティは万が一事故が起きた場合に原因究明を早めるほか、商品回収などの対応がしやすいといったメリットがあります。

◇HACCP(ハサップ)

あまり聞き慣れないHACCPという言葉は日本語にすると「危害要因分析重要管理点」となります。食品加工の工程の中でどこが食中毒菌の汚染の原因となり、その汚染から食品を守るためにはどのような対策をとればよいのかというのを科学的に検証し、より安全性を高めようというのがHACCPです。導入した企業では衛生管理の意識が向上するなど効果があり、大企業だけではなく中小企業でも導入するケースが増えています。

HACCPは食品の品質の保持ではなく、あくまで“安全性”を第一に考えているのが特徴と言えます。

◇見極める消費者の目も育てよう

企業側の努力はもちろんのこと、消費者である私たちも安全な食品を見分ける目を持つことが大切です。例えばブランド肉があり得ない安さで売っている時、何も疑わずにラッキーと手に取るのか疑問を持ちできる範囲で調べてみるのか、こんな些細な気づきでも結果に大きな差が出るかもしれません。

今はネット通販で簡単にモノが買える時代になりました。便利になって選択肢が増えた分私たちも正しい知識を身につけ、正しいものを選ぶ力を育てましょう。それが社会から危険な食品をなくすために重要なことではないでしょうか。

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