生肉を食べると死んじゃう?とっても怖い生肉の食中毒!唯一の予防法は十分な加熱!

約 1 分

◇魚や卵とは違う!生肉には危険がいっぱい

刺身や卵かけごはんなど魚や卵を生食するのは日本独特の食文化です。江戸時代や明治時代にはすでに刺身や生卵を食べる文化があったと言われているほど歴史があります。

外国では卵を生で食べるなんて信じられない!という人が多いのですが、日本は衛生管理が行き届いているため食中毒の危険がゼロではないですがかなり低く、当たり前のように生卵を食べる人が多いのです。

では肉の生食に関してはどうなのでしょうか?レバ刺しやユッケなど生肉を好んで食べる人も多くいますが、実は生肉にはカンピロバクターやサルモネラ菌、腸管出血性大腸菌(O157など)が付着している可能性が高くとても危険です。2011年に焼肉店で起きた集団食中毒事件を機に国内では生食用肉の基準を厳しくしたり販売を禁止するなどの動きが出ています。国が禁止するほど生肉を食べることは危険だということです。

もちろん食肉に関しても衛生管理は徹底されていますが、O157は牛などの腸内にいる菌のため、流通している内臓や肉に付着していることが多々あります。国は牛・豚・鶏肉の生食用の基準を定めていますが、これを満たして生食用として販売されている肉はほぼないのが現状です。

◇過去には死亡例もある生肉による食中毒

生肉や加熱不十分の肉を食べたことによる腸管出血性大腸菌やカンピロバクターが原因の食中毒は毎年起きています。特に子どもや高齢者など抵抗力の弱い人は重症化し最悪の場合死に至るケースもあるほど恐ろしいものです。

生肉による食中毒の原因となるO157・カンピロバクター・サルモネラ菌について特徴を見てみましょう。

・腸管出血性大腸菌(O157)

潜伏期間は2~7日で激しい腹痛、下痢、血便が起こります。感染力が強く体内に細菌が100個程度入っただけで感染すると言われています。重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)になり、最悪の場合死に至る恐ろしい細菌です。

・カンピロバクター

日本で起こる細菌性食中毒の原因として最も多いのがカンピロバクターです。潜伏期間は2~7日で発熱、腹痛、下痢、嘔吐、倦怠感などの症状がおこります。通常は2~5日程度で回復しますが、数週間後に身体の麻痺や呼吸障害などを引き起こすギラン・バレー症候群を引き起こす場合があると言われています。鶏肉が原因となることが多い食中毒です。

・サルモネラ菌

潜伏期間が12時間~48時間と短いのがサルモネラ菌の特徴です。発熱、腹痛、下痢、嘔吐などを引き起こします。抵抗力が強い人は症状が出ない場合もありますが、その場合でも周囲に感染を広げてしまう可能性があるため、手洗いの徹底など注意しましょう。

◇しっかり加熱して食中毒予防!

生肉を介して感染する腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラに共通している予防法が「十分な加熱」です。菌の付着は私たちにはどうすることも出来ませんが、調理の際に中までしっかり加熱することで感染を防ぐことが出来ます。肉の中心温度が75℃で1分以上の加熱をするのがポイントです。これで細菌は死滅すると言われています。

さらに買ってきた肉類はすぐに冷蔵庫で保存する、生肉を触った手や調理器具を他の食材に触れさせない、バーベキューなどの場合は焼く用の箸と食べる用の箸を分けるなど、生肉に付着している菌を移さないように気を付けるなど予防のポイントを押さえておきましょう。

◇「新鮮=安全」ではない!

私たちは“食材が新鮮だと安全である”というイメージを持っていますが、生肉に関しては違います。

生肉を食べることで発症する食中毒は腐敗によるものではなく、もともと菌が付着していることによって起こります。時間とともに菌が増殖することで発症の確率が高まる可能性はありますが、特に腸管出血性大腸菌は少量でも感染する危険性があるので新鮮だからと言って食べても大丈夫という保証はどこにもありません。

現在の日本では生食用の牛・豚・鶏肉はほとんど出回っていないこと、最も有効な予防法は加熱であることを認識し、安易な判断で生肉を食べることのないようにしましょう。

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