健康な歯には子どもの頃のカルシウム摂取が大切!おすすめの食材紹介

約 1 分

◇美味しさと「歯」の関係

私たちが食べ物を美味しいと感じるのは単純な味だけではなく、食べ物の匂い・見た目・食感・音・環境などさまざまな要素を組み合わせて総合的に判断しています。

その中でも食感というのは固い・柔らかい・なめらか・ネバネバ・シャキシャキ・とろける…など実に多様です。これらはすべて口の中に入れ歯で噛むことで感じられます。歯が弱くなっているとせんべいやリンゴなど固い食べ物をしっかり噛むことが出来ず、本来の美味しさを感じることが難しくなるでしょう。

加齢や病気などで噛む力が失われると介護食や流動食といった噛まずに飲み込めるような食事に移行していきますが、味は感じられても食材本来の食感を感じることは出来ないので食事での満足感を得にくいというデータもあります。

このように歯の健康というのは食べられるものの選択の幅と、美味しさを感じられるかどうかに密接にかかわっています。色々な食感の食べ物を美味しく食べるためには丈夫な歯が欠かせないのです。

◇歯の主成分はカルシウム

歯の主成分はご存知の通り「カルシウム」です。体内のカルシウムの99%は骨と歯に存在していて、残りの1%は体の機能を調整するため血液中に存在しています。

現代の日本人は食生活の欧米化の影響でカルシウムの摂取量が不足しがちです。カルシウム不足というと骨がもろくなる“骨粗鬆症”が有名ですが、血中の足りないカルシウムを補うため骨から溶け出すことで起こります。骨粗鬆症は痩せている高齢の女性に多く、思わぬ骨折で寝たきりにつながるなど恐ろしい病気です。

一方歯の主成分もカルシウムですが、血中のカルシウムが不足しても歯から溶け出すことはありません。そのためカルシウム摂取量が不足していても歯に影響がないと思われがちですが、歯の表面の傷を修復するにはカルシウムが不可欠で健康な歯の維持のためにはカルシウムが必要だと認識しましょう。

◇丈夫な歯は乳幼児期に作られる!

大人になるとカルシウムをたくさん摂ったからと言って歯が強くなることはありませんが、乳歯や永久歯が作られる乳幼児期はカルシウム摂取量と歯の強さが大きく関係しています。

この時期にカルシウムが不足してしまうと歯の基礎が不十分で弱い歯しか作られない可能性があります。特に永久歯に生え変わる時期は一生の歯の強度に関わるため、意識的にカルシウムを摂取することが大切です。

好き嫌いが多く偏食がちの子どもは特に注意が必要です。牛乳などの乳製品が苦手であれば小魚やカルシウムを含む野菜を多く摂るなど工夫しましょう。

◇カルシウム以外の栄養も大切

強い歯を作ろうと考えた時、カルシウムと同時に意識したい栄養素が「マグネシウム」と「ビタミンD」です。

マグネシウムはカルシウムが体内に吸収されるのを助ける働きがあります。“カルシウム:マグネシウム=2:1”が理想的な割合とされていますが、マグネシウムは不足しがちな栄養素です。大豆製品・魚介類・海藻類に多く含まれているので意識して食べるようにしましょう。

もう一つのビタミンDは歯や骨にカルシウムが沈着するのを助け利用効率を高めてくれます。ビタミンDを含む食品はキノコや魚介類・卵など限られていますが、太陽の光を浴びると体内で生成される栄養素でもあります。食品からの摂取と同時に子どもは外で遊ぶ習慣をつけるのがおすすめです。

◇健康な歯を保つために摂りたい食材とは?

カルシウムを含む食品は乳製品・野菜・小魚・海藻類などいくつかありますが、実は食品によって吸収率が異なります。せっかくなので効率よくカルシウムを摂るために覚えておくと良いでしょう。

一番効率よく吸収されるのが乳製品で約40%です。牛乳やチーズなどは手軽に摂れるうえ吸収率もトップなので子どものカルシウム補給にぴったりですね。

次に吸収率が高いのが骨ごと食べられる小魚で約33%となっています。日本人は魚離れの傾向にありますが、魚は利用率を高めるビタミンDも同時に摂取できるので積極的に摂りましょう。

一番低いのが野菜・海藻類で約19%です。野菜ではモロヘイヤ・大根やカブの葉・小松菜など葉野菜に、海藻類はひじき・わかめ・昆布などに多く含まれています。カルシウムの吸収率が低いから意味がないということではなく、色々な食品を摂取することでその他の栄養素もバランスよく摂れるので偏食せずに多くの食材を食べることを心がけると良いですね。

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