「第3次」食育推進基本計画は今までと何が違うのか

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「第3次」食育推進基本計画は今までと何が違うのか

食育基本法と食育推進基本計画とは

第3次食育推進基本計画について触れる前に、前提となる食育基本法と食育推進基本計画について簡単に解説していきます。まず食育基本法とは、国民の健全な心身と人間性をはぐくむことを目的に平成17年に制定されました。この食育基本法が制定されることとなった背景には、現代の食に関わる文化や習慣の変化が関係しています。時代とともに経済が発展し生活の水準は高まりましたが、ファストフード店やコンビニエンスストアの展開、働き方の変化、世帯構造の変化等によって食文化への認識の薄れ、孤食の増加、栄養バランスの極端な偏りなどが多く見られるようになりました。これらの問題解決が具体的な目的であり、その目的を達成するために食育推進基本計画が平成18年に作成されました。

今までの食育推進基本計画

平成18年に食育推進基本計画が作成されましたが、これは平成22年度までの計画でした。そしてその後平成23年度から平成27年度までを対象とした第2次食育推進基本計画が作成され、その間、この計画にのっとった食育を推進していました。そして平成28年度からはこれまでの反省点や新たな問題点を考慮した第3次食育推進基本計画が、平成32年度までの期間を対象に作成されることになりました。

これまでの成果とこれからの課題

第3次食育推進基本計画が実行されるまでの成果として食育に関する関心、食事を家族と供に食べることの意識、栄養バランスを考慮した食生活の実施、食に関する知識を持っている国民の割合などの改善が進みました。企業や自治体と協力することで様々な人に食育の理念を知ってもらうことができ、特に学校や保育所における推進は確実に進みました。しかし、未だ改善されるべきポイントは多く存在しています。特に現段階で顕著な問題には、若い世代の関心の低さがあります。他の世代の人と比較すると栄養の偏りが大きく、朝食を摂っていない人も比較的多いです。また、食品の廃棄物の発生に関してもまだまだ改善要素があるようです。

第3次食育推進基本計画の着眼点

第3次食育推進基本計画では第2次の計画を踏まえて、これまでに目標を達成できなかったこと、目標達成はできたがより一層推進を目指すもの、新たに考慮すべき目標を設定しています。具体的な目標として、まず若い世代を対象とした食育の推進が挙げられています。すでに述べたように若い世代における食生活の乱れが目立つことから今後の目標とされました。より小さい子供では食育に関して教育を受ける機会が設けやすいことや、健康に気を遣う割合が高くなる年配の世代と違い、体力と勢いで乗り切ることができる可能性が高いことからこのような傾向が見られています。第3次の計画における目標として他には、健康寿命を延ばすこと、多様な生活スタイルに合わせた推進、食の循環や環境を意識させることなどがあります。

若者や新しい生活習慣に即した目標設定

このように食育推進基本計画は数年単位で改定していくことで具体的な目標達成を目指しているのです。そのため時代に合った内容や手段を取ることが可能となり現在においてはSNSの利用なども行われています。

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