食育基本法までの経緯まとめ

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食育基本法までの経緯まとめ

食育の基本理念

「食育」という言葉は最近でこそよく耳にするようになりましたが、それ以前に無かったというわけではありません。日本語において比較的歴史の長い言葉ではありませんが、100年以上前には存在していたと考えられています。そもそも食育とは、食への正しい知識やその判別ができ、健全な心身を育む食生活が実施できる人へと教育することを意味します。ここでの食生活とは単純に食事のみを示すものではありません。栄養学や調理法、そして食文化についても含まれており、人間としての食との関わり合いが大事な要素なのです。こうして食を通して、社会を生きる上で必要な基礎知識を身につけるための道徳的教育も必要とされています。

食育基本法制定への経緯

食に関する問題はどの時代においても存在していました。改善されてきたことや、または解決されなかったものなど様々ですが、多種多様な暮らしをする人間には問題のない完全な食生活の実現はなかなか難しいのです。ある程度の妥協は許しながら、できるだけ良い食生活の実現へ向けて昨今まで食文化は発展してきましたが、近年その食生活の乱れが顕著となり話題としてよく取り上げられるようになりました。その乱れは急激な経済発展が影響しています。経済が急速に発達していくことで今までになかったサービスやシステム、食文化が日本にも流入することになりました。このことは社会全体において非常に便利で効率的な生活を実現するものでしたが、新しい食との関係を築くとともにかつての食の在り方が失われようとしていました。もちろん極端に全てが総入れ替えするようなことではありませんが、徐々に変化していく食環境に伴って人間の体にもその影響が出てくることとなりました。これに代表されるものに生活習慣病があります。飽食となり、食のバリエーションも増加しましたが、好みの食材に偏った食事を繰り返しているとメタボリックシンドロームや糖尿病といった病に犯されることもあります。軽食も簡単に取ることができ、ファストフード店やコンビニの利用でしっかりと栄養バランスの取れた食事をしない割合も増えることになりました。また、ビジネスは地方から都市部へとますます集中していき、就職に伴って地方から出てくると3世代含めての食事の場は不可能となり、さらには孤食をしている割合も増大していきました。こうした多くの問題の進行を止めるために国を挙げての活動を開始することとなり、食育の普及と実践をするため食育基本法が制定されました。

食育推進基本計画

食育基本法では食育の基本理念や目的、目標の概要などが主な内容でした。より具体的な食生活の見直し活動をするためには詳細な行動内容の決定が必要で、その計画として食育推進基本計画が作成されました。この計画は5年おきに情勢に合わせた内容へと変えられます。基本的には幼児期への正しい食との関りを図った食育推進、そして若者世代への食育への関心度合いの向上、高齢者における健康寿命の延伸、生活習慣病の予防と改善への意識改善、などが行われています。そしてこれらの実現のために細分化した活動内容の明記と、地方公共団体や企業・個人との連携の必要性も重要なものとされています。

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