食育推進基本計画は第二次で何が変わったのか

約 1 分

食育推進基本計画とは

食育推進基本計画とは、平成17年に施行された食育基本法に基づき、食育推進会議が作成したものです。食をめぐる現状を踏まえ、食育推進に関する施策、基本的な方針、数値目標などが示されています。第1次食育推進基本計画は平成18年3月に策定され、国は、都道府県、市町村、関係機関・団体などと連携して、平成18年度から22年度にわたって、食育を推進してきました。

5年間にわたる食育推進の結果、全ての都道府県が食育推進計画を作成・実施し、食育は、家庭や学校、保育所などを中心に着実に広がりました。しかし、生活習慣病有病者は依然として増加傾向にあり、子どもの朝食の欠食が目標値に届かないなど、食に関する課題が浮き彫りなりました。そこで、平成23年度から平成27年度までの5年間を期間とした、第2次食育推進基本計画が策定されたのです。

5年間の食育推進を経て策定された第2次食育推進計画は、第1次から何が変わったのでしょうか。大きく変わった2つの項目について見てみましょう。

重要課題を明確化

第2次食育推進基本計画では、食育推進についての基本方針として、重点課題が示されました。重点課題となったのは、「生涯にわたるライフステージに応じた間断ない食育の推進」、「生活習慣病の予防及び改善につながる食育の推進」、「家庭における共食を通じた子どもへの食育の推進」の3つです。

子どものものだと思われがちだった食育ですが、第2次食育推進基本計画では、子どもだけでなく、成人、高齢者まで、ライフステージに応じた食育の必要性について触れています。また、策定時、日本における死因の6割を生活習慣病が占めていたことから、食生活の改善によって、生活習慣病を予防、改善することが盛り込まれました。

子どもの頃に身についた習慣を大人になってから改善することは難しいものです。日常生活の中で、家族みんなで食卓を囲む機会をできるだけ増やし、子どものうちから健全な食習慣を習得できるように配慮していかなければいけません。学校や保育所などは、家庭における食育が推進されるよう促進、支援する役割を担います。

目標の追加

教育基本法の基本理念を確実に推進されるため、教育基本推進計画では、国や地方公共団体などが共通の目標を掲げ、成果を客観的な数値として把握できるようにしています。

第2次食育推進基本計画では、「朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数の増加」と、「よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心のある国民の割合の増加」の目標値が新たに追加されました。

ライフスタイルの変化に伴い、家族がそろって食事をする機会が減少しています。しかし、食の楽しさを知り、望ましい食習慣を実践していくためには、家族との「共食」が基本となります。そのため、朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数を、平成22年度の9回から、1回増やして10回以上とすることを目標に設定しました。家族の「共食」を推進するためには、ワークライフバランスの改善も必要になります。

健康な食生活を送るためには、よく噛むことによって、口腔機能を発達、維持させていかなければいけません。そのため、よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心のある国民の割合の増加についての目標が追加され、食べ方に関心のある国民割合を70.2%(平成22年度)から27年度までに80%以上とすることを目標値にしました。

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