おいしさの仕組みを知ることが食育へとつながる

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おいしさの仕組みを知ることが食育へとつながる

ライフスタイルの多様化が食育推進を拒む!?

少子高齢化や核家族化、夫婦共働きといった家庭が当たり前にある現代では、家族が共に食卓を囲む「共食」の時間が減少し、親子間のコミュニケーション不足などが問題視されています。

こうした環境の中で各自食事をとるということは、食の選択、味、楽しみ方、マナーなど食に関連する全てのことが親から子へ伝えることができなくなってきたということです。

食の重要性や楽しさ、伝統的な食文化など、伝えたくても伝えれない、そんな状況になっています。

ジャンクフードと味覚の関係とは

現代の若い人たちにとって、ジャンクフードは食の一部になっているのではないでしょうか。これらがおいしいと感じる理由には、油と旨味、塩分が関係しています。要するに、油はエネルギー源、旨味はタンパク質、塩分はミネラルなので、これらを摂取したいと思うのはいわば本能と言えるでしょう。

しかし、心身共に豊かな栄養を与えるには、栄養バランスの良い食事の美味しさを知る必要性があります。味覚を育てていくことが重要なのです。

生まれ持った味覚

味覚には、甘味・旨味・塩味・苦味・酸味からなる「五味」があります。このうち、甘味・旨味・塩味は、本能的に摂取したいと感じる味です。油とは味が違いますが、甘味も運動時のエネルギー源となります。ミルクや母乳もほんのりとした甘味があるので、赤ちゃんが好んで飲むのです。

経験によって習得する味覚

甘味・旨味・塩味は子どもも「美味しい!」「食べたい!」と思う味ですが、これ以外の苦味と酸味は経験によって習得する味です。

しかし、子どもの頃って苦味や酸味の強いものを嫌がったりしませんか?例えば、ピーマンは苦いから、砂糖の入っていないヨーグルトは酸っぱいだけでおいしくないからなどなど。実は苦味や酸味って、本能的に「まずい」と感じてしまう味なのです。

調べてみると、苦味はお薬や毒物などの象徴、酸味は腐敗の象徴とありました。ですので、本能的に避けてしまうそうです。確かに、大人になった今は苦いものや酸っぱいものも好んで食べるようになりましたが、子どもの頃は苦手で丸呑みしたり、なるべく舌に触れないようご飯やお肉に包んで食べていた記憶があります。これが、経験によって習得する味ということです。

五感でおいしさを味わう

人間は、ご飯を食べるときに視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚からなる五感をフルに働かせています。五味を使った味覚だけでなく、食材の形や色などを確認する視覚も重要です。目で見て味わうといった言葉があるように、茶色ばっかりの食卓よりも色どりが鮮やかな食卓の方が美味しそうに見えます。

また、料理の香りを楽しむことのできる嗅覚は、匂いを嗅ぎ取ることで食の安全性も確認することができ、聴覚は、調理時の包丁やお鍋などを使う音や食べたときの食感も音で感じとります。

さらに、食べ物を口に入れたときの食感、温度、刺激物は触覚によって感知されるのです。

このように、様々な食品のおいしさを味わうということは、私たちの味覚を育みます。また、家族や仲間と美味しいねと会話をしながら食べるご飯は、一人で食べるより何倍も美味しく、また温かく感じられるものなのです。

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