行事食の由来を知って食育に生かそう

約 1 分

行事食とは

季節ごとの行事やお祝いの日に食べる特別の料理を「行事食」といいます。その由来は、行事によって様々ですが、昔から縁起が良いと受け継がれてきたもの、神様や自然の恵みに感謝するもの、旬のものを食べて、身体を元気にするもの、そして健康や幸せを祈願するためのもの。などそれぞれの意味を持ち、内容は地域によって違いがあることもあります。最近は食育の一環として、給食や家庭の献立で行事食を通して、旬の食べ物を知ることや、行事を通して食に興味関心を持たせるなどの大きな役割を担っています。

主な行事食を見てみましょう。

行事食とその由来

正月:おせち料理・お雑煮

おせち料理に入る料理にも、一つ一つ意味があり、おめでたいことを重ねるという願いを込めて重箱に詰められています。また、お雑煮は、神様にお供え物としてお餅を飾ります。そして、そのお餅を家族で分け合うことによって神様からの加護や恩恵を得られることで、その年の豊作や繁栄が得られるとされています。

鏡開き:お汁粉

お供えした鏡餅には神様や仏様の力が宿ると考えられ、一年間の無病息災を祈って、下げた鏡餅をありがたく食べるようになったとされています。

節分:福豆

節分の日に豆を食べるのは、1年の厄除けを願うという意味が込められています。火で炒った豆は「福豆」と呼ばれ、食べて身体に取り込むことで、「自分の年の数だけ福を身体に取り入れる」との願いが込められています。また、自分の年齢より1つ多く食べる場合もありますが、これには「来年も健康でありますように」という意味がこめられています。

桃の節句:ちらし寿司、はまぐりのお吸い物

ちらし寿司で使われる具材には、春の旬の食材が使われていたり、縁起のいいものが多く使われています。また、寿司という言葉自体にも、「寿(ことぶき)」を「司(つかさどる)」という意味が込められています。また、はまぐりのお吸い物には、貝殻のようにぴったりと合う人とめぐり逢う願いが込められています。

子どもの日:柏餅・ちまき

柏の葉は、神様へのお供え物を盛る器として使われてきました。また、柏の葉は次の新芽が出るまで葉が落ちないという特性があります。このことから、後継ぎが途絶えないと考えられるようになり、子孫繁栄の意味が込められています。また、ちまきは、中国では、厄払い、邪気払いの力があるとされていました。主に、関東では柏餅、関西ではちまきが食べられています。

十五夜:月見団子

お月見の時に、これからの収穫を祈るということで、収穫物である米の団子を用意したことが由来です。

冬至:かぼちゃ

夏野菜であるかぼちゃですが、「冬至にかぼちゃを食べると風邪予防になる」とされています。

大晦日:年越しそば

そばは、ほかの麺類と比べて切れやすいことから、「今年一年の厄を断ち切る」という意味で大晦日の夜に食べる風習が生まれました。また、そばは体に良いものとされるため、新しい年を健康で迎えられるように、大晦日の夜にそばを食べるようになりました。

これ以外にも、誕生や長寿を祝う際は、赤飯を食べてお祝いします。赤飯の「赤」には、邪気払い、魔よけという意味が込めらています。

昔の人は、一年を通じて様々な行事があり、それに伴い行事食という形で、自然や神様に感謝し自分たちの健康や幸せを祈ってきました。現代社会でも、これらを利用して日本における伝統食について考えたり、食に関する知識を広める機会といったように積極的に食育に活用していきましょう。

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