食育における弁当とは

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食育における弁当とは

弁当とは、携帯できるようにした食糧のうち、食事に相当するもの呼称です。家庭で作る手作り弁当と市販される商品としての弁当の2種に大別されます。日本では古くから弁当の習慣があり、他の諸国では例を見ないほどの発展を遂げてきました。なぜなら、日本で一般的に食べられるジャポニカ米が、インディカ米などと比べ、炊いた後、冷めてしまっても比較的味が落ちにくいという特徴を持つためであるとされます。初期の日本の弁当は飯と梅干しなどの漬物のみの簡易的な料理で構成されていました、経済的に豊かになるにつれ肉料理、野菜、魚介類といった惣菜が多彩になってきました。
食育と弁当を考えると、「弁当の日」という運動があります。ここでは、この運動を紹介し食育における弁当の存在について考えます。

「弁当の日」と食育

2001年に香川県の小学校で始まった「弁当の日」が全国に広がりつつあります。子どもたちが保護者の手を借りずに作ったお弁当を学校で食べる取り組みです。全国において約2千校で実施されており、特に多い地域が九州地区(約2千校の内の半数)です。
「弁当の日」の目的
学校・家庭・地域・企業が連携して、子どもたちが生涯にわたり心身共に健康な生活を送ることができるようにするため、の食育活動が「弁当の日」です。学校での食育に加え、食事について親子で共に考える機会として、学校と家庭が一体となって取り組むことができるのがこの「お弁当の日」運動です。子どもたちの食への関心を高めるとともに、感謝の心を育んでいくのが目的です。

弁当の日の効果

① 実際に弁当を作ることによって、「食に対する関心」を高めることができる。
② 献立作りから、買い物、調理、盛り付け、片付けまでの一連の作業(また はその一部)を行うことによって、自分の「食」を管理する力、選択する力、 調理する力などの「食に関する実践力」を培うことができる。
③ 弁当作りの苦労などを実感することによって、毎日の食事や家族、生産者 等に対する「感謝の心」を育むことができる。
④ 自ら考え、判断し、表現する力を発揮しながら弁当を作ることによって、 人生をたくましく「生きる力」(「生きぬく力」)を育むことができる。
⑤ 自力で取り組み、作業を任され、褒められることによって、「自立」が促 される。 取組の随所で会話や交流が生まれることによって、家族や友達間の「絆」 を深めることができる。
⑥ テーマを設定するなどの工夫によって、「地場産物や地域の食文化等に対 する 関心」を高めることができる。
⑦ 子どもとその周りの大人との絆が深まることによって、 「家庭や地域の教育力」の復権を期待することができる。
⑧ 手出しすることを我慢し、見守ることの大切さに気付くことで、「親の成長」も促される。
「弁当の日」は、食に関する様々な実践力を児童生徒に総合的に身に付けさせる上でとても効果のある取組です。子どもが自分で献立決め、材料の買い物から片付けや会食までの、「弁当の日」の取組における一連の過程には、食に関する事項以外にも実に多様な教育的価値が含まれています。今後この活動が全国に広がることが期待されています。

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