食育の取り組み【食育コンテスト】

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食育の取り組み【食育コンテスト】

NPO法人キッズエクスプレス21では、食育推進の一環として、全国の幼稚園や保育園、認定こども園等を対象にした「食育コンテスト」を実施しています。保育を通してすばらしい食育の実践活動を展開している施設の取り組みを広く社会に知ってもらいたいという思いから始まったコンテストです。内閣府をはじめ厚生労働省、農林水産省、文部科学省、東京都などの行政や関連企業、財団なども後援、協賛しています。今回は厚生労働大臣賞を受賞した長崎県大村市の池田保育園の取り組みについてのレポートをご紹介していきたいと思います。

4年間の継続した食育

池田保育園(以下、園)では、保育所保育指針や幼稚園教育要領に示されている「5領域」を基に、園独自に「食の5領域」を作成し、保育の一環として食育を展開しています。
【食の5領域とは】
環境…安心して食べられる環境、安心して失敗できる環境を作る
健康…お腹が満たされ、安定した生活
言語…「おいしいね」と語り合える仲間を実感できること
表現…色々な食材を知り、描いたり、制作する
人間関係…「ひとつ釜の飯を食べる」仲間がいる

自発的な意欲を引き出す食育

・ケータリングで自然を感じる給食
桜の下で花見、紅葉狩りなど季節を感じる園外での給食を定期的に実施しており、該当日には朝早く登園した子供が炊飯器のスイッチを入れるところからみんなでおにぎりを作って持参するそうです。保育者は量や形の規制などはせずに子供たちは自由におにぎり作りを楽しむそうです。
・絵本と関連性を持たせた食育
たけのこ堀りや芋掘りなどの収穫体験の前には、その食材に関連する絵本の読み聞かせを実施しているそうです。子供たちのイメージが膨らみ、体験が始まると試行錯誤しながら積極的に参加する姿が見られるそうです。

毎日継続する食育

・当番活動
給食当番の子供たちは、身支度をして給食環境を整え、配膳をするそうです。はじめのうちは加減がわからずうまくできない子供たちですが、経験を重ねるうちにみんな上達し、友達の好き嫌いも覚えていて、「苦手なら少しにしようか?」などと相手を気遣う姿も見られるようになったそうです。
・はらぺこランチ
園では、みんな一定量の給食ではなく、自分で食べる量を決める形の給食を実施しています。好きなものだけを食べ、嫌いなものは食べないということではなく、一口でも食べることを目標としています。自分で量を決めることで、「自分で量を決めたのだから残さず食べよう」という責任感が生まれ、食べ残しも少なくなったそうです。
・食事環境づくりと食事マナー
園では、「給食=与える、与えられる」という概念ではなく、「食事=自ら食べる、一緒に楽しく食べる」という自然体で食事ができるような環境づくりや楽しく食べると同時に、食事マナーも身につけられるよう力をいれているそうです。

保護者や地域とのつながり

・食育便りの配布
「はらぺこたんけんたい」という食育に関するお便りを配布し、保護者へ食育活動を紹介し、食について子供と一緒に共感してもらえるような情報を届けているそうです。
・展示食材
園の玄関に旬の食材や珍しい食材などが展示しており、保護者や地域のつながりやコミュニケーションに繋がっているようです。
・地域食事会
お世話になっている地域の方を招待しての食事会を開催しているそうです。食事会は子供たちと地域の方との貴重な交流の機会となっており、今後は郷土料理の話や一緒に調理をするなど、食育の場にしたいということです。
・ひとつ同じ釜の飯を食べる
園では、食事の基礎である「みんなで食べる」ことを大切にしているそうです。様々なイベントの際にみんなで作る「いけだっこカレー」は園の定番となっていて、子供たちは大張り切りで楽しそうに調理してくれるそうです。親子行事には欠かせない、そして食育の基礎として大切にされているそうです。

家庭に並び子供たちの生活にとって大きな位置を占めている幼児施設、その毎日の保育を通して子供たちの心や体を豊かにするために、様々な形での食育が展開されています。食育コンテストにはご紹介した池田保育園以外にもすばらしい取り組みをしている施設がたくさん参加しています。コンテストを通じてその取り組みが広く知られ、子供たちの食育の推進につながってほしいと思います。

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