最近、小麦粉の代わりにも使える、お米の新しい食べ方として注目されている米粉。
米粉といえば、上新粉や白玉粉を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、最近では、特殊製法の技術が上がり、小麦粉程度まで粒子が細かく、また小麦粉の代わりに料理はもちろん、パンやケーキ、麺類まで幅広く活用できる米粉が登場しています。
そこで今回は、そんな米粉の特徴から使い方、すぐに作れる簡単レシピまで、詳しくご紹介しましょう。
1. 米粉とは?
米粉とは、本来はうるち米やもち米を粉状にした食材の総称で、そんな米粉の一種である上新粉や白玉粉が有名ですが、前述のとおり、最近では製粉技術が発達し、小麦粉のようにお菓子作りにも使える製菓用米粉が登場し、米粉といえばこれを指すことも多くなりました。
米粉は、独特のもちもちとした食感を出したり、お米の自然の甘味があるのが特徴で、本来お米が持つ、良質なたんぱく質や、ビタミンB1、ビタミンEといった栄養も、米粉として粉砕された後も失われずに含まれています。
お米の消費量が減少傾向にあり、食料自給率が心配されている今、米粉はお米の新たな魅力としても注目されているのです。
2. 米粉の活用術!
米粉は、くせのない味わいで、どんな食材や調味料にも合わせやすいため、料理からお菓子まで、幅広く使うことができます。
例えば、米粉は小麦粉に比べて油の吸収率が低いため、天ぷらの揚げ衣といった揚げ物に使うと、あっさりと軽い仕上がりになり、時間をおいても油っぽくなりにくいので、よりヘルシーに揚げ物を楽しむことができます。
そのほか、米粉は粒子が細かく、サラサラでダマになりにくいため、ホワイトソースに使ったり、水分とよくなじむため、スープやあんにとろみをつけたりするのに使うのもおすすめ。
また、水分を吸収しやすいという特徴を生かし、パンや麺類の生地に使うと、しっとり、もちもちな仕上がりになります。
和菓子に使われるイメージの強い米粉ですが、クッキーに使うとさっくりとした仕上がりになるなど、洋菓子にも幅広く使うことができ、しっとりとしたなめらかな仕上がりを楽しむことができますし、粉ふるいも不要で使えます。
さらに、小麦粉は、水分と混ぜ合わせるときに、粘り気のあるグルテンが生まれるため、混ぜすぎに注意しなければならないのに対し、米粉はグルテンフリーなのでその心配もありませんし、このおかげであっさりとした仕上がりになるというわけなのです。
3. 米粉を使った簡単レシピ
~鮭のクリームグラタン~
〇材料(1人分)
・生鮭 1切れ
・玉ねぎ 1/4個
・しめじ 50g
・小松菜 50g
・米粉 大さじ1
・豆乳 150ml
・バター 適量
・ピザ用チーズ 適量
・塩 適量
・こしょう 適量
⑴ 米粉を材料の分量から小さじ1取り、豆乳に溶かしておく
⑵ 鮭は一口大に切り、塩を振って5分ほどおき、汁気を除いたらこしょうで味をつけ、⑴の残りの米粉をまぶしておく
⑶ 玉ねぎは薄切り、小松菜は4cmにそろえて切り、しめじは根元を落として食べやすい大きさにほぐしておく
⑷ フライパンにバターを入れ、中火にして鮭を入れ、両面焼き色をつける
⑸ ⑷のフライパンから一度鮭を取り出しておき、再びバターを入れて、⑶の食材を入れ、塩とこしょうで味付けし、しんなりするまで炒める
⑹ のフライパンに、⑷の取り出しておいた鮭を戻し、⑴の豆乳を加えてとろみがつくまで煮詰めたら、塩とこしょうで味を調える
⑺ 耐熱皿に薄くバターを塗り、⑹を入れてピザ用チーズを載せ、オーブンまたはトースターで、焼き色がつくまで焼いたら完成!
4. 最後に
料理からパン、麺類、お菓子まで幅広く活用できる米粉。
ぜひ、食卓に取り入れて、お米の新しい魅力を発見してみてくださいね!