食育推進基本計画とは

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食育推進基本計画とは

私達は、生きる為に食事をし、栄養を摂り、命を繋いできました。しかし近年、食の外部化や多様化、脂質や糖質の過剰摂取や野菜不足が深刻になっています。

日々の忙しい生活の中で食の大切さに対する意識が希薄になり、健全な食生活が失われつつあります。

また、正しい食に関する情報を私達が適切に選別し、活用する事が困難な状況も見受けられます。

これにより肥満や生活習慣病の増加、栄養の偏りや食生活の乱れ等、毎日の食習慣を見直さなければならない現実があります。

健全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推奨していく為に、食育の基本理念と方向性を明らかにし、食育に関する施策を総合的かつ計画的に推奨し、実用性を確保していく事を目指して、平成17年7月に食育基本法が施行されました。

食育推進基本計画とは、この食育基本法に基づいて策定するものであり、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために必要な基本的事項を定めるとともに、都道府県食育推進計画及び市町村食育推進計画の基本となるものです。

第一次、第二次食育推進基本計画と今後の課題

平成18年3月から22年度までに、第一次食育推進基本計画、平成23年3月から27年度までに第二次食育推進基本計画が作成され、国は10年にわたり都道府県、市町村、関係機関、団体等、多様な関係者とともに食育を推奨してきました。

食習慣の乱れにもつながる孤食が問題になっていましたが、日常生活の基盤である家庭における共食を原点とし、学校、保育所でも子どもの食育を進めてきました。

その結果、「食育に関心を持っている国民の割合」や「朝食または夕食を家族とともに食べる共食の回数」、「栄養バランス等に配慮した食生活を送っている国民の割合」「農林漁業体験をした国民の割合」「食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合」「推進計画を作成、実施している市町村の割合」が増加するとともに、家庭、学校、保育所等における食育は着実に推奨され、進展しました。

しかし、若年世代では健全な食生活を心がけている人はまだまだ少なく、食に関する知識がない人が多いのが現状です。

又、他の世代と比べて朝食を食べない割合も高く、栄養バランスに配慮した食生活を送っている人が少ない等、健康や栄養に関する実践状況に課題が残ります。

そして近年、高齢者をはじめとする単独世帯や一人親世帯、貧困の状況にある子どもに対する支援が重要な課題になっています。

現在、平均寿命が男性81歳、女性が87歳に対し、日常生活に制限のない健康寿命は、男性が72歳、女性が75歳です。日常生活に支障のある期間が約9~12年あります。

この健康寿命を延ばすことが重要な課題であり、食育の観点からも積極的に取り組む必要があります。

加えて、食材を海外に大きく依存している事から大量の食品廃棄物を発生させています。食品ロスの削減等環境にも配慮する事、日本の食文化の継承も重要な課題です。

第三次食育推進基本計画

平成28年度から平成32年度までの5年を期間とする第三次食育推進基本計画が進行中です。

以下の5つの重点課題があります。

1、若い世代を中心とした食育の推進

特に20代や30代といった、これから親になる世代の食に関する意識や知識、実践状況が低いことから、若い年代を中心として心身の健康を増進する健全な食生活が実践できるように食育を推進する。

2、多様な暮らしに対応した食育の推進

単独世帯やひとり親家庭が増え、また貧困な状況にある子どもに対する支援が重要になる中で、子どもや高齢者を含むすべての国民が健全で充実した食生活を実現できるようコミュニケーションや豊かな食体験になる共食の機会の提供等を行う食育を推進する。

3、健康寿命の延伸につながる食育の推進

国民一人一人が生活習慣病の発症、重症化の予防や改善に向けて健全な食生活を実践できるように支援、推進する事により健康寿命の延伸を実現する。又その健康寿命の延伸につながる減塩等の推進やメタボリックシンドローム、肥満、痩せ、低栄養の予防や改善等、食育を推進する。

4.食育の循環や環境を意識した食育の推進

国、地方公共団体、食品関連事業者、国民等の様々な関係者が連携しながら、生産から消費までの一連の食の循環を意識しつつ、食品ロスの削減等、環境にも配慮した食育を推進する。

5、食文化の継承に向けた食育の推進

食育活動を通じて、郷土料理、伝統食材、食事の作法等、伝統的な食文化に関する国民の関心と理解を深めるなどにより、伝統的な食文化の保護、継承を推進する。

これらの重点課題を、子どもから大人まで、生涯を通じた取り組みを推進する事、又国、地方公共団体、教育関係者、農林漁業者、食品関連事業者、ボランティア等が主体的かつ多様に連携、共働しながら食育の取り組みを推進する事、この二つの視点に十分留意する必要があります。

健康的な毎日の食習慣が、生活習慣病の予防につながります。

共食が、コミュニケーションを生み心身の健康につながります。

推進されている食育に関心を持ち、健康的な食習慣を作りましょう。

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