保育園で育む食育活動

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保育園で育む食育活動

現在、日本では生活習慣病の増加や肥満、極度の痩せなど、食が原因で起こる食原病が深刻になっています。また若い女性の過度なダイエットや、不妊、精神疾患、これらも食にまつわる問題として深刻になっています。不妊という点では、現在は不妊の原因の6割が男性ともいわれており、その原因として栄養面での偏りが挙げられます。

このように、特に若年世代の食育の関心は低く、これからの未来を担っていく世代への食育推奨活動が大切です。そこで、国は2005年に食育基本法、2006年に食育推進基本計画を策定し、食育を推進していくことが掲げられました。

幼少期からの食育活動が、これからの食への関心を高めるという事で、保育園や幼稚園では積極的な食育活動がされています。またその幼少期の食体験は、今後の心身の成長と健康に大きな影響を及ぼします。

保育園での食育活動を基に、各家庭でもまず親が食育に関心を持ち、積極的に取り組む事が大切です。

特別な事が必要なわけではありません。食べる前の「いただきます」や、園での芋ほり体験も立派な食育活動の一つです。各家庭でも、「いただきます」や「ごちそうさまでした」と手を合わせる習慣をつけ、子どもへの食育活動が決して園だけにならないようにしましょう。

子どもの育ちの姿

厚生労働省は、食育を通じて子どもに期待する育ちの姿として、保育園を想定した次の「5つの子ども像」を掲げています。

1.お腹がすくリズムのもてる子ども

2.食べたいもの、好きなものが増える子ども

3.一緒に食べたい人がいる子ども

4.食事づくり、準備にかかわる子ども

5.食べものを話題にする子ども

多くの園ではこの「5つの子ども像」に基づいて食育年間計画を作成し、様々な食育活動が実行されています。園や地域にとってその活動は様々です。

リズムを作ろう

おなかをすかせる為には、体をたくさん動かす事が必要になってきます。園での活動として、思い切り遊ばせるという事が挙げられます。

また、園では食事やおやつの時間が決まっていますが、このおなかが空く食事のリズムを作るためには、決まった時間に食事を摂る事、そして朝食を食べる事が大切です。

現在、朝食を食べない子どもの割合は4.4%となっており、国は平成32年までにこれを0%にする事を目標としています。そこで、各地域や園にもよりますが、朝食をとる事を推奨し、その必要性などを園だよりなどで発信しています。規則正しい生活を送り、早寝早起きを心がけ、できるだけ決まった時間に食事をとるようにしましょう。

それにより、毎日決まった時間におなかがすくリズムを作る事ができます。

食に触れよう

園では、様々な料理や食べ物がのった絵本を読んだり、芋ほり体験や餅つき体験等をしています。絵本で食べ物について知り興味を湧き立て、自分達で作物を育てる事、準備に携わり料理を作る事は、「食べてみたい」につながり、楽しい体験は「好きなもの」につながります。

またみんなで一緒に楽しく食事をとる事も楽しい食体験になります。園ではみんなで一緒に食べていますが、家庭でも一人では食べさせる事なく、一緒に食べる事を心がけましょう。

園で育む食育は、家庭でも同様に育んでいきましょう。お子さまと買い物に行って一緒に食材を選んだり、食事中に食材の栄養などについて話題にする等、コミュニケーションをとる事が大切です。

特別な事をしなくても、私達の生活に食が必要不可欠だという事を伝えていく事が食育に繋がります。一緒に買い物を行った時や、園での給食やお弁当を持たせる時にその日のメニューを伝え、これはどんな味、どんな香りがして、どんな触感なのか、想像力を掻き立てて伝えてあげましょう。食べたいものを増やすためには見せる事が一番です。

私達の体が食べたものでできている事、生きていく為に食事は必要不可欠な事、その為には栄養バランスが対越な事、すべてこの幼少期から食にかかわる事で関心が芽生え、正しい情報を選択できるようになります。

楽しい食事体験を保育園でも、家庭でもつくっていきましょう。

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