食育につながる遊び

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食育につながる遊び

近年、偏った栄養摂取、朝食欠食など食生活の乱れや肥満・痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化しています。この問題を解決する為に、食育が重要になってきます。

特に幼少期からの食育は、生涯にわたっての食への関心を深める事ができる大切な時期です。食に関して知り、栄養について学ぶ事は、食についての正しい情報を選択する力を持つために必要不可欠です。ぜひこの時期に、子どもが喜ぶ「遊び」を通して生涯に通じる豊かな食を育んでいきましょう。

今回は、食育につながる遊びをご紹介します。

「聴覚」のあそび

食材には特徴にはぽりぽり、サクサク、など、噛んだ時や切った時に特徴的な音があります。また、料理を作る際の音はぐつぐつ、しゃりしゃり、等、日本にはオノマトペと言われる擬音語、擬声語が豊富です。

普段何気なく聞いているこれらの音ですが、「イラスト」と「音」を神経衰弱のように合わせていくというゲームや、「この音はなんでしょう?」とう連想ゲームにすることが

できます。

例えば、「しゃりしゃり」はリンゴを噛んだ音にも、かき氷をスプーンでつついた時の音にも連想できます。イラストと音を合わせるゲームには答えがありますが、連想ゲームには答えがありません。普段どんな風に聞いているのか知るきっかけになります。想像力を働かせるいいゲームになります。

「触覚」を使う遊び

みかんの皮や、りんごの皮、キャベツや大根のひげ、いちご等、それぞれ食べ物には特徴があります。目隠し等をして、手で触った触覚を手掛かりに答えを探し出すゲームです。

食材に関心を持たせる事につながります。

また、この触覚も連想ゲームにできます。「ざらざらした食べ物、なーんだ?」と質問して、連想させます。これにも答えはありません。

一緒に料理やお菓子作りをする事も、遊びではないですが子どもにとってはとても楽しいものになります。味覚狩りや潮干狩り、魚釣り、芋ほりもおすすめです。

クッキーの型抜きをして食材に触れたり、おもちを丸めたり、果物を切ったり、実際食材に触れさせる事が大切です。乳児の頃から手で触れた情報から食材を認識し、知識や経験として増えていくので、保育園や幼稚園、学校以外で家庭でもぜひこの機会を作る事をおすすめします。

「視覚」を使った遊び

言葉を話し出す頃に一番おすすめな遊びは、食材や食べ物がたくさん出てくる絵本を読んであげる事です。そして、これはイラストでも同様ですが、例えばイチゴがでてきたら、「イチゴ。どんな味がした?」「甘くて酸っぱいね」というように、記憶を辿らせながら会話をしていきます。言葉を習得する時期は、同時にたくさんの味やにおい、香りの表現の方法も学んでいきます。柔軟なこの時期に、沢山の食材を見せ、表現の方法を伝えていきましょう。

他に、食材の名前をあてるゲームや、種類ごとにわけるゲームがあります。野菜、果物、お菓子、肉、魚、など食材には数多くのものがありますが、それらを種類ごとに分けていくという単純なゲームです。スイカは野菜ですが、甘い果物と思っている子どももいます。食材について学ぶいい機会になります。

「体をつくるゲーム」

私達は食べたものでできています。しかし、栄養面を考えずにおなかを満たす事だけを考えて食事をとっている人が多いです。特に若年世代は栄養についての知識も乏しく、栄養バランスが乱れています。その世代がこれからの未来を作っていくのだから、親の知識や食環境はそのまま子ども達に受け継がれてしまいます。

たんぱく質、糖質、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラル、そして水が体を作る為には必要不可欠ですが、現在は糖質や脂質が増え、ビタミンやミネラル、食物繊維が足りていません。これらはバランスよくとる必要があります。

「体をつくろう」という事で、献立を考えさせる事もいい遊びになります。食材には五色~七色ありますが、これらの食材を探し出したり、描く事も食材や栄養を学ぶ遊びになります。この色をそろえる事は結果的にバランスのいい食事をとる事に繋がります。

このように、工夫次第で食育につながる遊びはたくさんあります。遊びが学びになるので、食育や栄養を伝える時には伝える側も楽しみながら、一緒に遊びながらともに学んでいきましょう。

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