
エプロンシアターを使った食育遊びが話題です。子どもにとっては遊びが学びになります。
このエプロンシアターを使って楽しみながら食育を育みましょう。
エプロンシアターとは
エプロンシアターとは、エプロンを舞台に見立てて、ポケットから人形を出したり、貼りつけたりしながら演じる、エプロンの人形劇です。 中谷真弓(なかたにまゆみ)先生が考案されました。
子どもたちの目の前でポケットに入っていた人形を取り出したところ、単に人形を見せるよりも集中し、物語の世界に引きこまれた様子を見たのをきっかけに考案されたそうです。子どもたちとの触れ合いの中からできたこのエプロンシアターは、子どもたちが参加し、物語の中に入り込めるところが魅力です。エプロンシアターでお話をすると子どもたちは目の前で広がる立体的なお話に興味津々になり、よく集中してお話を聞いてくれます。
このエプロンシアターは手作りもできますが、様々なエプロンシアター
が販売されています、金額も5000円から15000円と幅広く展開されています。
手作りする場合は、まずどのような物語のエプロンシアターにするかを最初に決めます。フェルトや布で小物を作り、エプロンにもポケットを付けたりマジックテープを張ると完成します。時間はかかりますが費用が安くなる為、裁縫が苦でなければオリジナルの作品ができるのでおすすめです。
くいしんぼゴリラ
「くいしんぼゴリラ」というエプロンシアターを先日拝見しました。手袋がついていて、自由に手が動かせるようになっているゴリラはおなかが減っているので、ポケットに入っているバナナ・レモン・たまねぎを順番に食べていくという内容です。実際にゴリラの口の中に食べ物が入っていくので、子ども達は臨場感たっぷりのその様子を真剣に見つめていました。
「バナナ、好き?どんな味がする?」「レモン、ああ酸っぱい!酸っぱいよね、食べた事ある?」「玉ねぎの皮をむこう。あれ、あれれ、なくなっちゃった!」と、演じている保育者は臨機応変に子ども達と会話を交わしながらストーリーを進めていきます。
保育者は子ども達を真正面から見る事ができるので、このように会話を楽しみながら進める事ができ、子ども達にとっても保育者の顔が見れるというのが利点になっています。また、エプロンという1つの舞台を集中して見る中で、さまざまな場面が展開するため子どもたちは「次は何が出てくるかな」と次への想像を膨らませることができます。
伝えたい内容を決めよう
オリジナルでエプロンシアターを作成する場合は、まず話したい内容から決めましょう。
作物が育ち、収穫するまでのストーリーにする場合は、エプロンのポケットから芽を出し、じょうろで水をやったり太陽の陽をあてて育てます。最後収穫した作物は、例えばそれがトマトならピザにしたりトマトジュースのしたり、様々な料理に変えて子どもにひとつの食事が作られるまでに作物を育てる時間がある事を伝える事ができます。
私達は生きるために食べていますが、食べた食事がどうなるのか、どのように体に使われていくか、はエプロンに内蔵を描いて、伝える事ができます。お肉や大豆などのたんぱく質は、脳や心臓、内臓、筋肉、髪、肌にかわります。レタスなどの野菜に含まれる食物繊維は、腸内をきれいにしてくれます。また、ビタミンやミネラルは体を機能させるために必要です。そのような話を子供向けにわかりやすくまとめ伝えると、絵本では味わえないリアル感を与えてくれます。
このように、子どもの食育において伝えたい内容を先に決めてアイデアを出していきます。
エプロンという身近なもので、子ども達に楽しく食育を進めていくことができるエプロンシアター、大いに活用していきましょう。