食育基本法が作られた背景とは

約 1 分

食育基本法が作られたきっかけ、背景とはどんなものだったのでしょう。
日本が経済大国と呼ばれるような、いわゆる「豊かな国」になってから20年以上が経ちました。
もちろん、国民全員が豊かに暮らしているとは言えないかもしれませんが、多くの人が豊富な物に囲まれて暮らしていると言っても過言ではないでしょう。
それは「食」についても同じことです。

飽食の時代

この20年で、いくつもコンビニエンスストアがある街があたりまえになり、誰もがいつでも好きなものが買えるようになりました。
また、社会に出て仕事をする女性が増え、そのような主婦が夕飯の支度に困らないような総菜類が、スーパーだけでなくコンビニエンスストアでも豊富な種類の中から選べるようになりました。
輸入の自由化が進み、いまや世界中の食べ物が手軽に、身近なスーパーマーケットなどでも買えるようになりました。安く気軽に入れるファミリーレストランやファストフードの存在もまた、私たちの食生活に大きな影響を与えているといえますね。

食生活の変化

食に関する選択肢が増えたことにより、従来日本人が一日のエネルギーの半分近くを摂っていた主食である米が、小麦粉などに移行してきています。
いわゆる食の欧米化です。
食の欧米化は、私たちにバラエティ豊かな食生活をもたらしてくれました。
また、昔に比べて身長が高く足が長い、いわゆる欧米人のような体形の子どもたちを作っている要因のひとつに、この食生活の変化があるのではと言われています。
その一方で、大きな問題点も指摘されています。
昔の、いわゆる和食中心の食生活では野菜と魚、穀物が中心でしたが、最近は肉の占める割合が増え、栄養のバランスを崩しています。
高カロリー、高たんぱくなものを摂りすぎることにより生活習慣病を患う人が増加傾向にあるのです。

ライフスタイルの変化

家族の形態も変わりました。
夫婦と子どもだけの家庭、いわゆる核家族が増えました。
そして今後は、夫婦だけ、子どもだけ、など、更に小さい単位の家庭が増えていくと予想されています。
近年、両親共に仕事を持っている家庭も多くなり、子どもたちもまた習い事や塾で忙しい毎日を送るようになっているのはご存知の通りです。
その結果、食卓を家族全員で囲むことが難しくなっている家庭が増え、子どもであっても独りで食事をする機会が多くなりました。
このことは、自分の好きなものだけを食べる「固食」、パンなどの粉を使った主食を食べる「粉食」、食事の量が少ない「小食」など、問題となる「こ食」をいくつも生み出しています。

食の安全

食の安全に関しても、汚染物質の混入や添加物など、私たちを不安にする問題がニュースで度々報じられているのを耳にしている方も多いでしょう。
消費者である私たち自身が正しい知識を持ち、沢山の選択肢から自分たちに必要なものを選ぶことの重要性を改めて感じます。

子どもたちへの影響

子どもたちの運動能力の低下や、自分の気持ちがコントロールできない、いわゆる「キレやすい子ども」の増加などの原因を、この食生活の変化や食品に含まれている添加物に関係があるのでは、と研究している人も多くいます。
様々な食の問題が個人のレベルではなく、社会全体で考えないといけないものになってきたこと、それこそがこの食育基本法が作られた背景にあるのです。

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