保育園の食育事例に学ぶ子どもを魚好きに変える方法

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保育園の食育事例に学ぶ子どもを魚好きに変える方法

保育園における食育の重要性

現在の日本では、朝食の欠食や、食習慣の乱れ、肥満、思春期の痩せ願望など、食生活を取り巻く、さまざま問題が生じています。とりわけ、心身ともにめざましく成長する乳幼児期の食事は、健康な生活を送る基盤となり、豊かな人間性や、人間的な信頼関係を育みます。そのため、子どもたちが1日のほとんどの時間を過ごす保育園での食育は重要です。保育園における食育は、保育士、栄養士、調理員、看護師など、全ての職員が連携し、子どもたちの食への関心を育み、食を営む基礎を養っていくことが望まれます。

ここでは、奈良県で実践されている保育園での食育事例をもとに、子どものうちから魚好きにさせるテクニックを学びます。子どもの好き嫌いが多くて困っている保護者や、魚を題材に食育を展開することが苦手な方、子どもを魚好きに変えたい人など、さまざまな人に役立つ内容です。

さんまクッキング

生駒市あすかの保育園では、命の大切さや魚の仕組み、キレイに食べる大切さを知ることを狙いとし、「さんまクッキング」をテーマに食育を実施しました。0歳児から5歳児までの全園児が、奈良県魚食普及協議会から提供された生のさんまに触れる機会となりました。

0歳児から2歳児は、生のさんまに触れながら魚の仕組みを学び、3歳児と4歳児はさんまの内臓を取り出す作業を行いました。5歳児は、先生と共に火起こしからはじめ、内臓を取り出さずに、そのまま食べました。子どもたちは、身と骨をはがしながら、さんまを丸ごと1匹食べ、満足そうだったと言います。それぞれの年齢にあった方法で、魚に親しんだことが、「さんまクッキング」の成功の秘訣だと思われます。保護者や子どもたちからの評判も良く、恒例行事として続けていくことを検討しています。

イワシの手開き

桜井市第4保育所では、5歳児を対象に、「イワシの手開き(イワシ天ぷら・骨せんべい)」を実践しました。家庭で魚を食べる機会が減少している子どもたちは、魚を目にする機会も少なく、食べることを苦手としています。そのため、子どもたちでも実践しやすい手開きという手法を用い、命に感謝しながら、イワシの天ぷらと、骨せんべいを作る機会としました。

生の魚に触れるのが初めてという子どもたちが多い中、身をさいたり、骨をとったりするなど子どもたちが自ら調理し、完成したイワシの天ぷらや骨せんべいを美味しく食しました。保育士、栄養士、調理員、桜井市食生活改善推進員が事前にしっかり打ち合わせをし、それぞれの役割を把握していたことによって、学びがスムーズに進んだ成功例です。

親子クッキング

大和高田市磐園保育所は、5歳児とその保護者を対象に、親子クッキング「イワシをたべよう」を行いました。家庭で魚をさばくことや、子どもたちが魚を丸ごと食べる機会が減少しています。その実態を踏まえ、親子で魚に親しむ食育の実践となりました。

イワシくんの絵本を読むことからスタートし、3色のパネルシアターを見ながら、色別フープに入って考えたり、イワシの感触や匂いを感じたり、はらわたを取り除く作業などを通じて、魚に親しみました。保護者も参加することによって、食事を一緒に作る楽しさを味わい、親子の絆が深まる機会となりました。

保育士、栄養士だけでなく、地域のボランティアを巻き込み、総勢48人で実践した食育活動です。

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