食を営む力を育てる食育を保育園で実践するポイント

約 1 分
食を営む力を育てる食育を保育園で実践するポイント

保育園での食育

食は、生涯に渡って、健康で質の高い生活を営むための基本です。しかしながら、現在の日本では、朝食の欠食や、食習慣の乱れ、肥満、思春期の痩せ願望など、食生活を取り巻く、さまざま問題が生じています。

子どもたちが1日のほとんどの時間を過ごす保育における食事は、ただ空腹を満たすだけではなく、豊かな経験となり、食への関心を育てる役割を担います。保護者、保育士、調理員などの関係者が連携し、子どもたちの「食を営む力」を養う食育を実践していくことが求められます。

保育所保育指針では、「お腹がすくリズムのもてる子ども」、「食べたいもの、好きなものが増える子ども」、「一緒に食べたい人がいる子ども」、「食事づくり、準備にかかわる子ども」、「食べものを話題にする子ども」の5つを、食育における子どもたちの理想像としています。保育園で実践されている食育をもとに、理想的な子ども像を実現するポイントを見ていきましょう。

手作りにこだわる

保育園に通う時期の子どもたちは、保育園や家庭での食事を通じて味覚を育み、楽しく、美味しく食べることを学んでいきます。乳幼児期は味覚を育てる大切な時期であるため、添加物や化学調味料はできるだけ使わずに、安心・安全で、自然に近い調味料、材料を使用するようにしましょう。

旬のものを旬の時期に食し、おやつもできるだけ手作りすると良いでしょう。素朴でシンプルな味わいが、子どもたちの味覚を育み、健康的な心と身体を養います。

五感を刺激する

日本で暮らす子どもたちは、野菜や、魚、肉などの調理前の形や色を見る機会が圧倒的に少なくなっています。自分たちが口にするものが、どのように成長し、どのように調理されて食卓に並ぶのかを知ることは、食べものへの感謝の気持ちを育むとともに、生きる力を養います。

子どもたちは、食材に直接触れ、匂いをかぎ、色や形を観察し、収穫や調理をするときなどの音を聞き、実際に食べてみることによって、食への関心を高めていきます。自分たちで収穫した野菜はとりわけ美味しく感じるものです。日々の水やりや収穫体験から学ぶことも多いため、菜園で野菜が育つ過程を体験させると良いでしょう。自分たちで育て、調理することによって、野菜嫌いな子どもたちも野菜を食べられるきっかけをつかめることがあります。

食材を洗ったり、野菜の皮むきをしたり、魚の内臓を取り出したり、子どもたちができるお手伝いもたくさんあります。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を刺激した食育で、子どもたちの食生活への関心を高めていくことが大切です。

年間計画を立てる

子どもたちの「食を営む力」は一朝一夕で完成するものではく、毎日の食生活の中で、時間をかけてゆっくり育まれていきます。そのため、保育園における食育は、年間を通じた計画を立て、実践していくことが大切です。

進級の時期である春には赤飯を食し、秋には焼き芋やさんまの塩焼きなどを調理して旬の味わいを楽しみ、お正月には餅つき大会を行うなど、行事食を上手に取り入れていくのも良いでしょう。旬のものを旬の時期に調理し、素材そのものの味や食感を活かした給食を提供することも大切です。塩分や砂糖に頼りすぎない給食は、子どもたちの味覚を育み、生活習慣病を予防しながら、健康な心身をつくります。

年間計画をしっかりと立て、子どもたちの「食を営む力」を丁寧に育てていきましょう。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


食育の最近の投稿

食育で実践!偏食予防しよう!
目次偏食好きなものばかり食べる(ばっかり食べ)嫌いなものを食べない偏食対策偏食を予防するための食育実践方法 偏食 偏食とは好きなものばかり食べる、嫌いなものは食べない等の理由により食べる食品に偏りがうまれ、健康上の問題が生じることをいいます...
食育基本法
近年、「食育」という言葉が様々なメディアで取り上げられるようになりました。 食育とは、様々な経験を通じて「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践する人間を育てる事です。 「食」で「育む」と書いて食育。食育により、体と心を育みます。 &...
三大栄養素でバランスが整う食育
目次栄養は体の生理的現象、栄養素は食物の成分三大栄養素とは何か炭水化物タンパク質脂質三大栄養素を上手に取り込もう 栄養は体の生理的現象、栄養素は食物の成分 私たちは食事により呼吸、体温の保持、体を動かすなどの生命維持を行います。子供はさらに...
More