食育を保育園で実践するときの指導案のポイント

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食育を保育園で実践するときの指導案のポイント

保育園での食育

子どもたちの食を取り巻く環境は、朝食の欠食や、噛む力の低下、肥満、思春期の痩せ願望などさまざま問題が生じています。幼児期の食育は、これらの課題を踏まえ、子どもたちの健康的な心身を育むことが求められます。

平成17年に食育基本法成立し、平成18年に食育推進基本計画が作成されたこと受け、平成21年4月に施行改訂された保育所保育指針の中には、「食育」の文言が明記され、「お腹がすくリズムのもてる子ども」、「食べたいもの、好きなものが増える子ども」、「一緒に食べたい人がいる子ども」、「食事づくり、準備にかかわる子ども」、「食べものを話題にする子ども」の5つを、食育における子どもたちの理想像としています。

しかしながら、実際に保育園で行われている食育は課題が多いのが現状です。子どもたちの関心を高め、「食を営む力」の基礎を養っていくためにはどのような指導が効果的なのでしょうか。食育に関する指導案を作成する際に抑えておきたい4つのポイントを紹介します。

子どもたちの姿に目を向ける

保育園での指導案を作成するには、まずは子どもたちの実態をしっかり把握する必要があります。一般的に広く言われていることでも、自園の子どもたちには当てはまらないことがあります。また、入念に作成した計画や指導案であっても、仮説にとらわれ過ぎないことも大切です。子どもたちは、大人が想定した枠を超えた反応をすることも多いものです。目の前の子どもたちの様子を見ながら、計画や指導案を作成・修正していくようにしましょう。

WHATではなくWHYとHOW

食育の指導案を作成する際、「WHAT(何をさせるか)」から考えることが多いようですが、これは誤りです。食に対する子どもたちの関心を育てるためには、「何をさせるか」の前に、「なぜ食育を行う必要があるのか」、「どのような体験をし、どのような子どもたちに育てたいのか」を十分に考えるようにしましょう。長期的な方向性を示したうえで、指導案を作成していくことが大切です。

環境を整える

保育園における教育では、子どもたちが主体的に動くことができる環境を整えていくことが重視されます。一方的に知識を伝えるのではなく、子どもたちが自ら興味をもってかかわり、様々な活動に展開できるような環境を、保育者が意識をしてつくっていくようにしましょう。具体的には、食への興味関心を刺激するような絵本や、エプロンシアターなどを設置したり、栽培や調理などを導入したりするなどが挙げられます。積極的な活動を促す方法として、クイズや、歌、手遊び歌などを用いることも良いでしょう。食育をその場限りの体験にせず、食への興味や関心を持続させ、生活の中でゆっくり育てていくような工夫が必要です。

食べることを楽しく

保育者の立場から食を考えるとき、子どもたちの苦手な食べものをなくし、できるだけ多くの種類の食材や料理を味わって欲しいと思うことでしょう。この大人の「食べさせたい」という強い思いは、子どもたちにとっては逆効果なこともあります。日本では、楽しく食べることが苦手な子どもたちが増えています。「食べさせる」ことを到達目標とせず、食べものとの出会いを大切にし、楽しく学び、楽しく食べることを優先させるようにしましょう。子どもたちの「楽しい」は、「好き」につながります。子どもたちと食との距離を楽しく縮めることができるような指導を考えていきましょう。

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