食育を通じて保育園での野菜好きを増やした成功事例

約 1 分

子どもたちを取り巻く環境

子どもたちを取り巻く食生活の中では、コショク(固食、孤食、個食、小食、粉食、濃食など)や、朝食の欠食、肥満など、さまざま問題が起きています。調理前の食材を目にする機会も減少しており、子どもたちと食との距離は遠くなっています。

子どもたちは、1日のほとんどの時間を過ごす保育園で過ごします。そのため、保育園における食育はとても重要です。毎日の食事を、美味しく、楽しいものにし、生活に根付いた取り組みを実践することが求められています。

家族がそろって食事をする機会も少なくなっている子どもたちは、自分の好きなものだけを食べてしまう傾向にあり、野菜は敬遠されてしまいがちです。子どもたちの野菜嫌いを改善し、栄養バランスの良い食事を食べられるようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。奈良県での保育園での食育活動から、野菜好きを増やした成功事例を見ていきましょう。

かぼちゃの収穫

河合町広瀬台保育所で実践されたのは「菜園の野菜(かぼちゃ)の収穫」です。河合町の子どもたちも身近に野菜が育っていく様子を見ることが少なく、自分たちで育てた野菜を調理して食べた経験が無かったことから、収穫した野菜を育て、収穫し、味わうという食育を実践しました。この活動は、4歳児24名を対象に、保育士と栄養士が連携して行いました。

野菜の苗を植え、水やりは当番制で実施し、花の色や実が大きくなる様子を観察しました。収穫時には、子どもたちにかぼちゃの果肉の色を想像させてから、目の前でカットして音を聞かせ、種のつき方を確認しました。その後、ホットプレートで焼いて、味わいました。かぼちゃ嫌いな子どもでも、自分で育てた野菜は美味しく食べることができました。目の前で調理したことによって、4歳児の子どもたちも集中して取り組むことができた成功事例です。

夏野菜でピザづくり

御所市掖上保育所では、食べものへの関心と感謝の気持ちを引き出すため、「夏野菜でピザをつくろう」をテーマに食育活動を行いました。年長児6名を対象に、担任、主任、所長の3名が連携して、保育室にて実践しました。子どもたちは、野菜の栽培や、収穫などを通して、野菜の生態を学びました。

収穫した野菜(ピーマン、プチトマト、なす、とうもろこし、玉ねぎ)は、洗って包丁で小さくカットし、餃子の皮の上にチーズとケチャップ、ピザ用ソースと共にのせホットプレートでカリカリに焼いて、夏野菜ピザとして食べました。子どもたちは好きではなかった野菜も喜んで食べ、調理用具の使い方も学ぶことができました。餃子の皮を使うことによって、簡単にて手早く仕上げることができ、カリカリとした食感を楽しむことができます。

カレーパーティー

3歳児から5歳児までが一緒に食育活動を行ったのは、河合町西穴闇保育所です。野菜の栽培や収穫、調理を通じて、食べものへの関心と親しみを高めることを目的としました。子どもたちは、自分たちでじゃがいもと、玉ねぎを栽培し、作業を分担してカレーを完成させました。3歳児は玉ねぎの皮むきを、4歳児はじゃがいもの皮むきとカットを、5歳児は人参の皮むきとカットを担当しました。完成したカレーは、3歳児から5歳児までがリズム室にて一緒に食し、賑やかなカレーパーティーとなりました。

3歳児から5歳児までが一緒に収穫、調理をし、楽しく食に親しんだ成功事例です。保育士、栄養士、調理員の9名が連携して実践しました。

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