生涯おいしく食べるための食育 幼児期から学童期まで

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生涯おいしく食べるための食育 幼児期から学童期まで

食育基本法が制定されて以来、幅広い分野で食育に関わる取り組みがされています。歯科の分野においては、『「食べ方」中心にした食育の推進」を大きな柱として位置づけられています。「食べ方」は乳幼児期、学齢期に口の成長に伴って発達します。この時期の噛み方、飲み方、味わい方など「食べ方」の機能発達期に本人や家族への食育が非常に重要となってきます。食べ物の食べ方の知識と体験があって初めて、食が健全な心身の糧となり豊かな人間性を育むことができます。よく噛んで食べる習慣を身に付け、それを維持するために、自分の歯で何でも噛めるようにしておくことが大切です。

そこで今回は、幼児期から学童期における歯と口の健康のためにできる食育についてみていきましょう。

幼児期の食育

・すべての乳歯が生えそろう3歳頃は、いろいろな食べ物をしっかりと噛んで、上手に飲み込むことができるようになることが大切です。そこで、一口量をかじりきることや、よく噛むことを自然に引き出すような食べ物の大きさ、かたさや歯触りを体験できるような食事を心がけましょう。

・幼児期の食事のマナーや食べ方などは、生涯にわたって影響します。食事のマナーやお箸の使い方を身に付けたり、しっかり噛んでいるか、といった食べ方を観察していく必要があります。

・間食は規則的にして、食事に影響しないような食べ方を心がけましょう。夜食や寝る前の飲食は習慣になりやすく、肥満や虫歯のリスクとなります。

・歯磨きの習慣をつけ、かかりつけ歯科医師を持つことにより、生涯を通じた歯と口腔の健康づくりを習慣づけることが必要です

学童期の食育

・この時期は、乳歯が徐々に永久歯に生え変わる時期です。将来の口腔の形態と機能が完成していく時期なので、食育の基本となる歯と口の役割と噛むことの大切さを学習することが重要な時期となります。

・低学年ごろに上下の第一大臼歯が生えて咬みあうと、食べ物を噛ん力やすりつぶす能力が高まるため、かたさや弾力のある噛み応えのある食べ物を噛むことが大切です。また、前歯が生えそろう時期は、前歯で食べ物を噛み切り、一口量を知るためにも、やや大きめに食べ物を切りなどの工夫をするといいでしょう。

・前歯の乳歯と永久歯と生え変わる時期は、食べ物をこぼしやすく、噛む力が低下します。このような時期は、唇をしっかり閉じて噛むことを意識させるようにしましょう。そして、食事時間をいつもよりゆったりととるなどの配慮が必要です。また、奥歯が生え変わる時期にも同様の配慮が大切となっています。

・料理に合った食器や食具を体験し、それぞれ正しい使い方を通して食べ方、食べる姿勢などの食事のマナーを身に付ける重要な時期です。様々な環境をづくりを意識し、子どもにたくさんの経験をさせてあげましょう。

・この時期、友人や家族との外食やコンビニ食などを食べる機会が増え、味覚が均一化してきます。家庭では、様々な食べ物や料理を通して、甘味、塩味以外にも、苦味、辛味、渋味などといった幅広い味覚を体験できるように工夫しましょう。

・生活習慣が乱れがちになり、欠食や偏食、間食や夜食といった問題が起こりやすい時期です。全体に軟らかい食事を好む傾向が見られます。しっかりとよく噛むことは、この時期の歯周病や永久歯の虫歯の発生を進行を予防します。孤食はできるだけ避け、規則的な食生活を送るように心がけましょう。

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