食育の実践【偏食への対応】

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食育の実践【偏食への対応】

子育て家庭の食育の課題として「偏食(好き嫌い)」に悩む家庭も多いのではないでしょうか。「食べてほしいのにどうしても食べてくれない」、「栄養不足になってしまうのではないだろうか」、「今のうちに克服しないとこのまま一生食べなくなってしまうのではないだろうか」など親とすれば焦りや心配もあるかと思います。しかし、頑張りすぎもかえって逆効果の場合もあります。多くの場合は偏食が原因となって栄養不足になったりすることはありませんし、今後成長過程において自然と食べられるようになるというケースも往々にしてありますので、心配しすぎず少し肩の力を抜いて偏食の対応について考えてみましょう。

本能的に感じる味の好き嫌い

最近の研究結果によると、人は母親の胎内にいるころから味を感じる器官である味蕾が形成されていて、羊水の味を感じ取っているそうです。そのため、赤ちゃんは生まれてすぐに母乳の甘味、旨味、塩味を生きるために必要なものの味として本能的に受け入れられるようになっているそうです。しかし、酸味や苦味は生きていく上では腐敗や毒と本能的に判断されるため、警戒するので受け入れ難い味なのだそうです。このことから、小さな子供たちが酸味や苦味を持つ野菜類を苦手とする割合が多いことが理解できます。

経験や成長によって味覚は変わる

食育の目標の1つに、「様々な食の知識や経験を育むこと」がありますが、これは子供の偏食克服にも大きく関わっています。小さいうちは本能的な味覚の影響や、食の知識や経験が少ないために結果として偏食になりやすいのですが、成長するにしたがって、本能的な味覚も必要に応じて経験的な味覚に上書きされる部分もでてきます。また、食の知識や経験も大幅に増えるので、成長に伴って苦手だった食べ物が自然と食べられるようになる、または苦手ながらも食べられるようになるということがあります。このようなことから、今現在偏食があることを必要以上に心配しすぎることはありません。

無理強いせず、でもあきらめず

成長するにつれて苦手な食べ物も「体に必要なもの」という認識が持てるようになれば、自分から食べてみようという意識が芽生えてきますので、まだ小さいうちは焦らず「食べたくない」という時には少し様子を見て、無理せず次の機会に再挑戦しましょう。ただし、だからと言って食卓から嫌いなものを遠ざけてしまうのではなく、味付けや切り方を変えてみるなどの工夫をしながら食卓に出し続けることが大切です。はじめのうちは箸を伸ばさないかもしれませんが、一緒に食卓を囲む家族が「おいしい」「これ大好き」といった姿を示すことで「自分も挑戦してみようかな」という気持ちを引き出すことにつながります。また、仲の良い友達などと食事をする機会があれば、その時に出してみるのも効果が期待できます。友達と食べるとなぜかおいしくて苦手なものも難なく食べてしまったという子供は結構多いものです。

心配しすぎず焦らず気長に

子供たちよりも長く食の知識、経験を積んできている大人でさえ、初めて口にする食べ物には多少身構えますし、苦手な食べ物だってあるのですから、小さな子供が好き嫌いをいうのはある意味では仕方のないことです。しかし、これから成長していく中で食の経験や知識をはじめとした健康に生きるための力を養っていくことで偏食も自然と克服されていきます。無理強いによる負のイメージを作らず、あくまで苦手な食べ物に関してはソフトプッシュし続けるような感覚で、子供自身が箸を伸ばすようになるまで心配しすぎず焦らず気長に見守ってみましょう。

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