ミネラルやビタミンがたっぷりの「海藻」、もっと子どもに食べさせるためのポイントは?

約 1 分

栄養たっぷりだけど……海藻は子どもに食べさせにくい?

わかめやひじきなどの海藻類には、ミネラル・ビタミン、食物繊維が豊富に含まれています。また、カロリーが少なく脂質や糖質もごくわずかなので、ヘルシーで満腹感を得られる優れものです。乾物や塩蔵などで出回っているものも多く保存が効くので家庭に常備しやすいメリットはあるのですが、子どもにはあまり好まれないようです。ある栄養士の方は「子どもがあまり海藻を食べてくれない、という問い合わせをよく受ける」とおっしゃっています。例えば、身近にいる子どもたちや自分の子どもの頃を思い出してみてください。大人になってからは食べられるようになった方でも、子ども時代には「おにぎりは海苔がない方が好き」「海藻の持つ磯の香りが苦手」と言っていたという方もあるのではないでしょうか。子どもの味覚にはあまり合わない、と言ってしまえばそれまでですが、子どもが海藻を美味しく食べられる工夫についてお伝えしますね。

ちなみに海藻類の代表的なものとしては、昆布、海苔、わかめ、寒天、ひじき、もずくなどがあります。子どもに美味しく食べてもらうには、海藻本来の風味を活かすというよりも、他の食材と組み合わせて食べやすく調理するのがおすすめです。例えば、和食の定番「ひじきの煮物」を作る場合に、昔ながらのレシピでにんじん・油揚げなどを加えて甘辛く煮るというよりも、じゃがいもや鶏ひき肉を加えて肉じゃが感覚で炒め煮にするのもおすすめです。もずくと言えば、「もずく酢」が定番レシピとしてありますが、酢の物は苦手という子どもも多くいるので、中華風の味付けにして「もずくスープ」を作ってみるのはいかがでしょう。あるいは、寒天と季節の果物を使った寒天ゼリーであれば、海藻が苦手な子どもも食べやすいはずです。

本当に海藻が苦手な子どもの場合は、「とろろ昆布」や「昆布パウダー」などの脇役として使う海藻から始めるのも良い方法です。例えば、じゃがいものコロッケをつくるときにとろろ昆布を混ぜてみてはいかがでしょう。炊き込みごはんやポタージュスープなどを作るときに昆布パウダーで塩味を付けることもできます。「昆布、食べられたよね」と声をかけてあげると子どもに自信がついて、他の海藻にもチャレンジできるようになるかもしれません。いろんな方法で、試してみてくださいね。

 身体には良いからといって、海藻類の食べ過ぎには注意!

「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉がありますが、海藻類にも同じことが言えます。海藻類に含まれるヨウ素は、大人にも子どもにも健康に生きていくのに必要な栄養素のひとつです。主に海藻類、特に昆布に多く含まれていますが、日本人の食事ではしっかり取れていることがほとんどです。3~5再の子どもの場合、1日に必要とされるヨウ素の量は60マイクログラムです。焼き海苔一枚に20マイクログラム、昆布の佃煮大さじ1杯に1650マイクログラム、わかめ10グラムに200マイクログラム含まれているので、良かれと思って食べ続けていると簡単に必要量を超えてしまいます。

ヨウ素を過剰に摂取すると「甲状腺の異常」につながる可能性もあります。「毎日昆布出汁を飲まないで、2~3日に1回にする」「わかめを食べる時は、ひじきの煮物は組み合わせない」など、日常生活の中で少し注意をするだけで構いません。適量の海藻を美味しく食べて、健やかに過ごしていきましょう!

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