保育園での食育への取り組み~野菜栽培~

約 1 分

0歳児から小学校入学までの子どもたちが一日の大半を過ごす場所である保育園では、積極的に「食育」を使った保育計画を実施しています。
その中でも園での野菜栽培は、戸外に出て自然に触れながら五感を使って学べる方法として、多くの園が取り入れています。

簡単に栽培できる夏野菜

規模が小さく、畑などのスペースが確保できない園でも、プランターなどを活用して手軽に多くの野菜を栽培することができます。
特に、ミニトマトやピーマン、キュウリなどは比較的簡単に実がなり、その実が大きくなり色が変わっていく様子を子どもたちと一緒に観察することができますし、収穫した後に簡単に食べられるものが多いので、栽培から調理までを経験する、よい教材になります。
また、これらの夏野菜は定番なのに苦手とする子どもが多く、ママを悩ませる原因のひとつであると同時に、夏を乗り切る多くの栄養素が含まれているという特徴を持っています。

主な夏野菜の栄養素

トマト
夏野菜の代表のようなトマトですが、実は苦手とする子どもが多いのも事実です。
一年中出回っていますが、露地栽培のトマトの旬は夏で、そのおいしさは冬場のものとは全く違って、季節の移り変わりをトマトの味で感じることが出来るほど。特に夏のトマトは太陽の光を浴びることでビタミンCやベータ・カロチンなどの他、抗酸化作用のあるリコペン(リコピン)を多く含んでいます。
「トマトが赤くなれば医者が青くなる」といわれたていたほど、栄養価の高い野菜です。

ピーマン
ピーマンの旬も夏で、トマトと同様に苦手とする子どもが多い野菜の代表格ですね。
子どもたちに嫌われる味の要素の苦みですが、これはピラジンという成分で、脳梗塞や心筋梗塞の予防・改善に効果があります。
緑だけでなく赤や黄色、オレンジなどのものがありますが、どの色のものにもビタミンが豊富に含まれていて、特にピーマンに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいという特徴を持っています。
熟すほどに赤くなり、ビタミン類も増え、甘みが増します。また、最近では、ピーマンの苦みを極力減らした品種も出回っていますので、苦手なお子さんには種類を選ぶと食べやすくなるかもしれません。

キュウリ
キュウリは、その成分の95%が水分で、高い栄養価を期待できる野菜ではありません。
でもこの野菜の大きな特徴は血圧低下作用に役立つカリウムや抗酸化作用のあるカロテン、ビタミンCなどを含んでいることです。これらの栄養素は加熱すると壊れてしまうものが多いのですが、キュウリは生で食べることが多い野菜ですから、効率的に体に摂り入れることができるのです。
また、利尿作用も多く含み、体を冷やす効果があるので、夏を乗り切るのには最適な野菜だといえますね。

土に触れることの大切さ

保育の現場では、「遊びの中で」食育をしていくことを前提として、教育と発達援助の観点に重きをおいています。
お砂場遊びは、多くの子どもたちのお気に入り。この遊びを通して子どもたちは、土や砂の触感、匂い、水を入れた時のその変化などを学んでいます。それと同時に、多くの虫と出会い、砂でプリンやケーキを作る「ごっこ遊び」の中では葉っぱや木の実にも触れることができます。
この遊びの延長で土に触れ、自分たちの口に入る野菜を育てることで、子どもたちは退屈することなく「食」を学ぶことができるのです。

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