食育とは?体と心を育むこと

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食育とは?体と心を育むこと

近年、「食育」という言葉が様々なメディアで取り上げられるようになりました。

食育とは、様々な経験を通じて「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践する人間を育てる事です。

「食」で「育む」と書いて食育。食育により、体と心を育みます。

 

~体をつくる栄養素~

 

私達の体は食べたものでできています。毎日の食事が、私達にとってどのように必要なのか、ご説明します。

まず初めに、人体の体の構成比は、大人で60%が水分、約20%が脂肪、残りの約20%がたんぱく質、少量のビタミン、ミネラルとなっています。

この体の材料を毎日食事から摂取する必要があります。

 

では、具体的な数字としてはどの位の量を摂取すればいいのか。

水は、一日約2L、野菜は350g、果物は200g、たんぱく質は体重1kgにつき、1gが最低必要量と言われています。

そして、脂も体に必要不可欠な栄養素ですが、脳にいいとされるDHA.・EPAは一日1gの摂取が推奨されています。

この量を毎日摂取目標として取り入れる事により、健康的な「体」を育てる事が出来ます。

 

ですが、多くの方はこの量を1日で摂取することはできていません。

野菜は摂取目標量の20%が不足しており、果物に関しては50%が足りていません。たんぱく質や油に関しても、必要量摂取できていない方がほとんどです。

 

野菜や果物の摂取が推奨されているのは、それらに含まれるビタミンやミネラル、ファイトケミカルなどの栄養素を摂取する為です。毎日この目標量を摂取していれば、体に必要な栄養素が十分に補われるのかというと、そうではありません。

 

~食事をとる際の課題~

 

その理由は多く挙げられます。

 

野菜や果物は収穫されると同時にどんどん鮮度が落ちていき、栄養価も下がっていきます。私達は食べる前に水で野菜や果物を洗いますが、その水が塩素が入った水道水であれば、その塩素により水溶性ビタミンが中和されます。そして、ビタミンは熱に弱い為、様々な調理過程で栄養素が損なわれていきます。

例えばビタミンCの一日の摂取推奨量は成人では100mgですが、ビタミンやミネラルの吸収できる量などは、その人によって異なります。なので、野菜や果物をどれだけ食べたらこの摂取推奨量が摂れるのかがわかりません。

 

このように、私達が食べる頃にどれだけの栄養素が残っているのか、その答えが「わからない」のです。

そして、現在の野菜や果物の栄養価が50年前と比べて、約1/6~1/10まで減ってきてしまっている事、品質改良により、栄養価が減ってきてしまっています。

 

これらの事を踏まえて、いかに栄養素を残したまま摂取するか、調理するかが食事をとる際の課題となっています。

 

 ~日本の現状~

 

現在の日本の現状ですが、ガンは二人に一人がなると言われています。他にも脳梗塞、心疾患、精神疾患、糖尿病などの、生活習慣病となる方が非常に多くなっています。生活習慣病は、生活習慣によって引きこされる病気です。怖いのは、自覚症状がない事です。

なぜこんなにも生活習慣病になる方が多いのかというと、それは、「糖化」と「酸化」が原因と言われています。

 

上記で挙げた通り、食事中のビタミン、ミネラル、ファイトケミカルが不足している為、食事で摂取できる栄養素としては「糖質」が多くなっています。このため、食事の「糖化」が進んでいます。

 

また、ストレスや問題になっている大気汚染、添加物、電磁波や、飲酒、喫煙、運動不足、はたまた過度な運動などにより、私達の体は日々酸化しています。

この酸化を招く細胞の排気ガスである活性酸素は、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルによって本来吸収されるものなのですが、現在はそれらが不足している為、この活性酸素が吸収しきれずに、体が「酸化」してしまっているのです。

 

私達の食環境は、戦後大きく変わりました。栄養バランスが良いとされる和食から欧米食に代わり、ファストフードが流行り、添加物が増え、カップラーメンやコンビニ弁当、酸化した時間が経った油のお惣菜も便利さゆえに多くの人が選ぶようになりました。

生活習慣病は以前は成人病、その前は贅沢病と呼ばれていたのですが、成人病になる子どもが増えてきた為、改名されました。

それは贅沢していたからではなく、成人になったからでもなく、私達の長年の生活習慣、食事の変化が原因だったのです。

 

このように、以前はこれらの食環境によって、どのような事が起こるかがわかりませんでした。

しかし現在は違います。それぞれが食にもっと興味を持ち、未来の体を作る事、健康な体でいる事、その為に「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践する人を育てる事が大切なのです。

この食育のニーズがとても高まってきているのは、これらの原因があるからです。

 

~心にとっての栄養とは~

 

「毎日の食事が健康の為に大切」です。上記で挙げたのは体にとって必要な食育ですが、心にとっての食育とはどのようなものでしょうか。

 

近年、共働き世帯が増え、孤食が増えてきています。一人で食べる食事、それぞれ別のものを食べる事が多くなってきています。また、間違った食事制限によるダイエット、海外では禁止されているトランス脂肪酸に対しての日本人の関心の薄さや食に対する関心が薄い事が問題となっています。

 

では、どうしたら食事に対して関心を持ち、正しい食に対する選択ができるようになるのでしょうか。

その答えは、食事を楽しむ事だと、心の栄養としての食育活動が注目され、大切になってきています。

 

この「心の栄養」とは、楽しい、おいしい、が食育に関しては挙げられます。

一緒にみんなで食事をとると、会話が増え、食事の時間は楽しいものだと感じるでしょう。

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