学名と和名が難しいエンドウ豆!種まきと育て方は意外と簡単!

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学名と和名が難しいエンドウ豆!種まきと育て方は意外と簡単!

えんどう豆の起源・由来

えんどう豆 (学名:Pisum sativum L. 和名:豌豆・エンドウ)
えんどう豆は、マメ科エンドウ属に属する緑黄色野菜です。
起源はメソポタミアと考えられていますが、原生種は現在でも発見されていないために、中央アジア・中近東・南カフカス・ペルシア説など諸説あります。
数千年前から存在し、古代ローマや古代ギリシャでも栽培されていて、エジプトのツタンカーメンの墓からも出土しています。その後インドや中国に伝わり、日本には、遣唐使によって9~10世紀頃にもたらされたといわれています。
平安時代の「倭名類聚抄」には「乃良末女」との記載があり、「のらまめ」又は「のまめ」が当時の一般的な呼び方だったようです。
えんどうは長い間穀物として利用されていましたが、13世紀頃にフランスで若いさやを食べるようになり、後にグリーンピースとしての利用に発展したそうです。
日本では江戸時代になってからさやえんどうを食用とするようになったといわれています。明治時代になると欧米から優れた品種が導入され、全国に普及しました。

「豌豆」の「豌」という字は、「曲がる」「曲がりくねる」などの意味があり、蔓が曲がりくねって延びる豌豆の姿からこの字を当てたとする説と、「曲がった眉は美しい」から「美しい容姿」のことを示し、豌豆の若ザヤは美しく綺麗なのでこの字を当てたとする説があるようです。

えんどう豆の種類

えんどう豆には、実を食べる「実えんどう」と実が大きくなる前に収穫してさやごと食べる「さやえんどう」があります。
「実えんどう」には「エンドウ」や「ウスイエンドウ」、「グリーンピース」などがあります。
「さやえんどう」には、「絹さや」や「オランダさやえんどう」などが、あります。
他には、グリーンピースをサヤごと食べられるように品種改良された、「スナップエンドウ」があります。
「絹さや」は、長さ5〜7cmほどでさやが薄く、皮が黄緑色のさやえんどうです。実がとても小さく若い状態で収穫されます。シャキッとした歯触りでほのかに甘味があり、色も鮮やかなのでちょっとしたアクセントにも便利です。
「オランダさやえんどう」は、さやが10cm以上になる大型のさやえんどうです。絹さやを大きくしたようなサイズでさやは平たく、中の豆は小さめで、シャキッとした歯ごたえで炒め物や揚げ物などに適しています。
「砂糖えんどう」は、「砂糖さや」や「さとうざや」などともいわれ、絹さやを品種改良したものです。絹さやに比べてさやが厚めでふくらみがあり、豆も少し大きめです。さやはやわらかくて甘味があり、シャキッとした食感でさやごと食べられます。
「スナップエンドウ」は、肉厚でさやがふっくらとしていて、中の大きめの豆をさやごと食べます。長さ7〜8cmほどで、さやはやわらかくて歯触りがよいのが特徴です。グリーンピースをサヤごと食べられるように品種改良したもので、アメリカで育成されて、1970年代後半に導入。甘味が強いことから近年人気が上昇しています。

えんどう豆の育て方

お手軽にプランターでさやえんどうが栽培できます。
さやえんどうの栽培に適した用土は市販の培養土を利用するのが簡単です。
種まきは10月下旬から11月上旬頃が適しています。
植え付ける1か月前までに土作りを済ませておき、植え付けの2週間前に元肥を施します。
土は容器いっぱいに入れず、2cmほどのウォータースペースを作っておきます。
深さ2cmほどのまき穴を30cm間隔で作ります。1つの穴に3粒~4粒ずつ種をまきます。
土を薄くかぶせて上から軽く押さえ、静かに水をやります。
種まき時には鳥害にあいやすいので、本葉が出るまでは不織布や防虫ネットなどをかけておくと効果があります。
約1週間ほどで発芽します。
発芽して7~8cmになったら、元気そうなものを残し生長の悪いものを間引きし1ヶ所2株にします。
生長し、つるが伸びてきたら支柱を立てて誘引します。
つるありは2m、つるなしは1mぐらいの支柱を立てて、つるを誘引します。
実がなってくると株の重さがかかるので支柱はしっかりたてます。
花が咲くころと実がつき始めるころに化成肥料を追肥します。追肥のあと土寄せか土が減っていたら増し土をします。
土の表面が乾いたら充分に水をやります。加湿を嫌うので少し乾燥気味に育てますが、さやが出来てきたら水を少し多めにします。下から順に花が咲いてさやがつきます。 さやえんどうは開花後2週間後ぐらいで中のマメがまだあまり膨らんでいない若いさやをとります。

えんどう豆の栄養・効果

えんどう豆には、抗酸化作用のあるβカロテンが豊富で、動脈硬化などの生活習慣病予防や、皮膚や粘膜を丈夫にするはたらきがあります。同じく抗酸化作用があり、風邪予防や美容効果が期待できるビタミンCも豊富に含まれています。えんどう豆に含まれるビタミンB1は、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立ちます。
ビタミンB2は、細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立ちます。
皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシンや動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸そして、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸を含みます。
さらに、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなども含みます。
えんどう豆にはカリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。
さやえんどうは、さやのまま食べるので、カロテンを沢山摂取できます。
えんどう豆には、必須アミノ酸のひとつであるリジンも含まれています。リジンは、成長に欠かせない成分で、集中力を高めるはたらきもあります。

えんどう豆の選び方・保存方法

実えんどうは、さやは食べず、中の実だけを食べるので、全体にふっくらと膨らみ、中の実が十分に成長したものを選びます。また、さやの色がみずみずしい緑の物が美味しく、白っぽい物は成熟した木になっていたもので風味が落ちています。

さやえんどうは緑色が鮮やかで、水分がたっぷり含まれているしっかりとしたものを選びます。
薄くてもぐにゃぐにゃ曲がるものは鮮度が落ちています。収穫された時の切り口を見て、茶色くしぼんでしまっている物は時間が立っているものなので避けます。
柔らかいさやを食べるので、中の豆が育ち過ぎていないものを選びます。豆がふくらんでいるものはもう硬くなっていると考えて良いでしょう。さやがみずみずしい緑色をしているものを選びます。

スナップエンドウの場合は豆が成長して大きくなっても美味しい品種なので、豆がきちんと端から端まで詰まっているもの、緑色が澄んでいるもの、表面に傷や茶色く変色した部分などが無い物を選んでます。
どちらもサヤやヒゲが変色しているものは古いので、避けるようにします。

えんどう豆は乾燥に弱いので、買ってきたらビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
古くなると歯ごたえがなくなっていくので、2~3日で食べ切るようにします。
多めに手に入ったときは、固めにゆでて冷凍保存すると、汁物や煮物にそのまま使えるので便利です。
炒め物などに使用する場合は、流水にさらすか、レンジで解凍するのがお勧めです。

えんどう豆のまとめ

さやえんどうのすじ取りは、子どもの頃の仕事でした。ちょっとめんどうだと思いながら取っていました。
ある時、手を抜いて適当に取って、茹でてもらったら、すじが歯にはさまってしまい、きちんと取らなければと反省しました。
さやえんどうは、卵とじが好きでご飯にのせて食べるのが最高です。
スナップエンドウは、母が買ってきたのが出会いでした。「茹でてマヨネーズをつけて食べると美味しいんだって。」と茹でてくれました。さやえんどうの卵とじのイメージが強い私は、なんて邪道な食べ方と思いつつ食べてみると、本当に美味しくてびっくりしました。先入観で食べ物を食べずにいるのはいけないと強く感じた経験でした。

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