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子供の年齢別おやつ指導案。食育を考えたおやつ指導案。

約4分

■おやつは上手に活用を

子供の肥満や、規則正しい食生活、栄養バランスへの意識が高まる中で、おやつを控えるべき、与えるべきではないという意見もあります。

しかし、小さな子供にとっておやつは決していけないものではありません。
控えるべきおやつとは「量の管理をせずに不規則のあたえるおやつ」や「食事に差し支える程のおやつ」「肥満につながる可能性のあるおやつ」に限ったことです。

子供にとってのおやつの役割は

〇一度にたくさんの量の食事を接取出来ないので、小分けにして接取する

〇不足している栄養素補い、栄養バランスを整える

〇空腹を解消し、その後のエネルギーを補給する

〇精神的な安らぎや、休息感を得る

などの意味があります。

つまり、正しい方法でおやつを与える事は非常に大切なのです。

一方で「禁止」と言われる誤ったおやつの与え方もあります。

〇分量を決めず、子供自身の判断で好きなだけ食べる

〇時間を決めず、好きな時、目に付いた時に自由に食べる

〇食事の前後におやつを食べ、食事で十分に満腹にならない

〇スナック菓子や糖分の多いおかし、糖分の多い飲み物を当たり前と感じる

などです。これらのおやつを常日頃与えていると

〇虫歯

〇肥満

〇栄養バランスの乱れ

〇食事をせず、おやつが食事の代用となる

〇濃い味に味覚がなれてしまい、一般的な食事があじけなく感じる

などの健康上のトラブルが起こります。

小さな子供の頃に誤った食習慣や味覚を身に付けてしまうと、大人になっても改善が難しく、成人病や生活習慣病の原因をなる事もあるので注意が必要です。

■正しいおやつのルール

小さな子供におやつを与える時は

〇量を大人が決めてから与える

〇時間をきめる、食べ始め、食べ終わりの時間も決め、遊びたべにならないように気を付ける

〇スナック菓子やジュースなど糖分が多く、味付けの濃いものに偏りすぎないように注意する

〇おやつの前も手洗い、「いただきます」の挨拶、着席食べなどのルールをきちんと守るように指導する

という点を注意する必要があります。

また

〇おやつは果物や野菜スティックなど食事の栄養補給の役割を果たせる内容にする

〇苦手な食材の調理方法を工夫し、おやつとして食べる練習をする

〇親子で手作りをする

〇おやつの前に、手伝いや絵本の読み聞かせなど別の事と組み合わせて、生活習慣のリズムを付ける

〇準備や片付けを子供の役割とし、徐々に家事を覚えさせる

〇食後の歯磨きをさせ、こまめに歯磨きの習慣をつけさせる

などの方法もおすすめです。

■おやつ時間を工夫して、ストレスを解消

おやつといえば、3時が一般的な時間とされていますが、未就学の年齢の子供の場合、朝食と昼食の合間の10時にもおやつの時間を設けてあげると、よりバランスが整います。

朝食で不足してしまった栄養素を補い、昼食までの空腹感を解消してあげるとよいでしょう。

一度の食事で十分な量を食べきれない場合や途中で食事に飽きてしまい遊びたべになってしまう小さな子供には、一度の食事量を少なくし、おやつで補うとよいでしょう。

もし、帰宅時間の都合などで夕食が19時以降になる場合には、17時頃にも軽いおやつの時間を作ってあげるとよいでしょう。

このようにおやつは、内容だけでなく時間も日々の生活リズムに合わせて工夫をしてあげると、子供自身はもちろん忙しい親にとっても重宝するものです。

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