魔の2歳児という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
こんなに可愛い子どもにそんな大げさな・・なんて思うかもしれませんが、2歳を迎えた途端あれもイヤこれもイヤとイヤイヤ期が始まったり、ダメと言われたことをわざとやってみせたりと、1歳の頃と比べると手を焼くものです。
そんな日々の生活の中でも大変なのが食事の時間です。大きく育ってほしい、丈夫になってほしいという思いから、栄養のあるものをあの手この手で調理して食卓に出すママの気持ちとは裏腹に、”ご飯はいらない” ”お菓子が食べたい”なんて主張することもしばしばで、ママもお手上げです。
こうしたご飯嫌いの解決法として、調理の仕方を変えてみたり盛り付けを楽しくしてみたりといった方法もありますが、食材たちの気持ちを知ることができたり、ご飯が楽しくなるような絵本を読み聞かせてみてはどうでしょうか。今回は2歳から始めたい食習慣と、食育にもおすすめな絵本をご紹介します。
食事マナーの基本は挨拶から
食事の前には「いただきます」食事の後には「ごちそうさま」、当たり前に思えるこの挨拶も、大人ですらできない人を見かけることがあります。
2歳の頃はまだおしゃべりが上手じゃなくても手をあわせる真似はできるので、一緒にご飯を食べる大人の方が率先して挨拶をしましょう。少し成長してきたら、食事が自分の口に運ばれてくるまでにどれだけの人が関わっているのかを教えてあげると、挨拶をする意味を知ることができます。
食事のマナーを学ぶ絵本なら「いただきまあす」
不器用なくまくんが一生懸命に食事をするこちらの絵本は、子どもの食事時の姿を客観的に捉えていることが特徴です。子どもはくまくんが食事に奮闘する姿に共感し、食事のマナーを習得することができます。
口の中に入れる適量を知る
そもそも一度にたくさんのものを口の中に入れてしまうことは窒息の恐れもあるため危険です。時間がないからと、まだ飲み込めていないのにたくさんの量を口の中に放り込んでいる母親を見かけることがありますが、本当に危険なのでやめましょう。
口に詰め込みすぎると食べ物が飛散する原因にもなりますし、口を閉じて食べることができません。噛んでいるものが見えているのは周囲もいい気持ちにはなりません。口を閉じてしっかりと噛んで飲み込む、というのも食事のマナーです。
もぐもぐ食べたくなる絵本なら「おくちをあーん」
様々な動物のママが自分の子どものお口に「あーん」と食べ物を与えるこちらの絵本は、とにかく子どもが嬉しそうに食べ物をもぐもぐと食べるのが特徴です。読みきかせながら、「ちゃんと噛もうね」「もう飲み込んだかな?」といった声かけをすれば、ご飯時に気をつけて食べるようになります。
食べ物の種類を増やす
この頃は偏食に悩まされる方も多いのではないでしょうか。もちろん好き嫌いなくなんでも食べる子もいますが、1歳までは食べていたのに2歳になってからぱったりと食べなくなる子も珍しくありません。
いつか食べるもの、と思っていても栄養面が心配なものです。まずは苦手なものを少量ずつお皿に盛って、食べてもらうよう促していきましょう。このとき注意しなければならないのが無理強いはしないことです。食べてくれたら褒めることも忘れずにしましょう。
苦手を克服する絵本なら「やさいのおなか」
人によってそれぞれ苦手なものは違いますが、野菜嫌いな子どもはたくさんいます。この絵本では、「これ なあに」の言葉のあとに野菜の断面図が白黒で描いてあるのです。こうして改めて見てみると、野菜を切った中身(おなか)って不思議な形をしていて、子どもたちの野菜への興味を惹きつけます。
まずは苦手なものに興味を持つことから始めてみてはいかがでしょうか。