
保育園で実際にやっている!野菜を使った食育活動とは
2歳〜3歳になると、これまで食べていたものを急に食べなくなったりお菓子ばかりを欲しがったりで偏食になってしまった、といった悩みをもつ母親も少なくありません。そして嫌いな食べ物の多くは野菜で、赤、黄色、緑、紫、白とカラフルな見た目で食卓を彩ってくれるのですが、苦味や食感が苦手な子も多いのです。
そこで、保育園ではどのように野菜嫌いの克服をサポートしているかを調べてみたので、今回は野菜を使った食育活動についてご紹介します。
旬の野菜を使った食育
旬の野菜はまさに食育の教材!栄養価も高い上にスーパーでも安く手に入れることができるので、家庭でも是非取り入れてもらいたい食材です。季節の変化や気候に体がついていけるようにするには、その土地の旬の野菜を食べると良いです。
例えば、春だったら野草摘みを行う保育園もあります。食べることのできる野草って実はたくさんあって、つくしやたんぽぽ、よもぎなど、子どもでも知っている野草もあります。これが食べられると知ったら子どもも驚くのではないでしょうか。
よもぎを摘んで丁寧に洗い、よもぎ団子を作る経験をしている保育園も多くあります。
箱の中身は何かな?
タイトルの通り、箱に野菜を入れて感触だけでなんの野菜かを当てるゲームです。茄子やきゅうり、トマト、とうもろこし、ズッキーニ、ピーマンなど、夏野菜の方が感触を楽しむことができます。
これと併せて、同じ色の野菜を輪切りにしたものや、そら豆、枝豆、スナップエンドウ、グリンピースなどの豆だけを取り出したものをお皿に並べて名前を当てる、なんてゲームも面白いです。
おいしい蒸しパンを作ろう!
野菜嫌いな子のために食感や味がわからない程度に野菜をすりつぶして蒸しパンに混ぜ込む、という方法をしているご家庭も多いのではないでしょうか。この方法でも野菜を摂ることができますが、今回ご紹介するのは野菜を蒸しパンの上にトッピングするというものです。
蒸しパンの生地を作って型に流し込んだら、1cm角くらいにカットして蒸しておいた(茹でておいた)野菜をパラパラとトッピングします。そして電子レンジで加熱するのです。
ここでは、蒸しパンの生地作りから自分で行うことがポイントです。野菜をトッピングした蒸しパンを作って出されただけでは食べる気がしなくても、自分で頑張って作ったものには手を伸ばす可能性が大きくなるからです。
蒸しパンの生地は本格的な作り方もありますが、ホットケーキミックスを使用すれば簡単に味が決まってふわふわの蒸しパンが出来上がります。そしてホットケーキの甘みがなぜか野菜を美味しくするのです。
自分が作った蒸しパンを自分で食べるのはもちろん、家族の人にも美味しいって食べてもらえるだけで野菜を美味しく楽しく食べることができるのではないでしょうか。
イベントのおやつだって作れちゃいます!
例えば七夕なら2層に分けたキラキラゼリー、お月見なら白玉団子を使ったお団子、といった感じで、子どもでも作ることのできるイベントごとのおやつってたくさんあります。
中でも野菜を使ったおやつは野菜嫌いを克服するチャンスです。すりつぶしてペースト状にした野菜をクッキーやパンの生地に混ぜ込んで、成形は子どもにお任せしましょう。緑色の野菜を混ぜ込めばクリスマスツリーが作れますし、黄色の野菜を混ぜ込めばお星様、といった感じにすると、カラフルなクッキーを楽しむことができます。