
■うんちの仕組みとごはんの話
保育園で一日の大半を過ごす子供にとって、保育園でうんちをする事、したくなる事は当然の事です。
しかし、この時期「うんち」という言葉をまるでギャグの様にも理解していて、ついからかってしまったり、帰宅するまでの長時間排便を我慢してしまったり、手洗いの不徹底など衛生管理がおざなりにもなりがちです。
保育園は集団生活を通じて色々な事を学ぶ場です。もちろん食事や栄養、マナーと合わせて「排便」についても指導が必要です。
子供達に
○うんちとは?
○うんちが出る仕組み
○うんちが出ないとどうなるか
○うんちと食事の関係
を教えてあげましょう。子供にも理解できるように、まずは「うんち」が毎日出る事は「いいこと」だという事を理解させてあげましょう。
また年齢の小さな子供の場合、朝の支度の慌ただしさから「朝ごはん」を食べないもしくは偏った献立で済ませている事もあります。
本来であれば、朝ごはんを済ませてから30分~一時間程で排便があるものの、排便を自宅で済ませないまま登園する事も多くあります。
この場合、保育園でうんちをする、帰宅まで我慢すると年齢によって違いはあるものの子供自身が不快な思いをせずに済むよう生活習慣の指導が必要でしょう。
子供自身にも「早起き」「朝ごはんをきちんと食べる」事の大切なを伝え、自ら進んで食事をするように伝えてあげましょう。
■うんちを我慢しない、トイレトレーニング
保育園では0歳から6歳まで幅広い年齢の子供達が過ごしています。2,3歳になるとおむつを外すためのトイレトレーニングが始まり、その後自分でトイレに行くようになり、次第にトイレに行くことを恥ずかしいとも感じる様にもなります。
この時期の成長はとても早く、大人にとっての当たり前が子供には大きな課題になっているものです。
保育園では
○うんちは出て当たり前
○うんちをする事で、元気でいられる事
○うんちをする事、トイレに行くこと、上手にトイレが出来ない事をからかってはいけない事
という点を気にかけて子供たちに教えてあげましょう。中には、自分から言葉で伝える事に抵抗がある性格の子供もいるものですが、定期的な排便は誰にでもあるものです。時には大人の方からそっと声をかけてあげてもよいでしょう。
■うんちで覚える衛生管理
トイレに行くこと、うんちが出る事を教えると共に「衛生観念」についても子供たちに教える必要があります。
○トイレの後は必ず手を洗う事
○なぜ手を洗わないといけないのか
○手を洗わないとどうなってしまうのか
を関連づけて教えてあげましょう。
小さな子供はうんちを素手で触ってはいけない事もまだ理解出来ていません。大人にとっての「当たり前」を一つ一つ教えてあげる事が必要です。
バイ菌や汚れは目に見えないものです。その為、なかなか言葉で説明し実感させるのは難しい事です。
小さな子供に教える時は、絵本やエプロンシアターなどを使って楽しく、わかりやすく教えてあげると子供達も抵抗なく身に付ける事が出きるはずです。
また、保育園での取り組みやトイレトレーニングの進み具合を家庭と情報共有する事で、子供も戸惑う事なくうんちやトイレについて理解し、行動する事が出来るでしょう。
オムツはずれが遅いと気になる時は、ぜひ「うんち」について話しをしてあげましょう。
きちんとした食生活とうんちの関係を小さなうちから教える事も、食育の第一歩です。