
■小さな子供にも大人気「参加型紙芝居」
保育園や幼稚園などで紙芝居を活用し、食について考える時には「参加型紙芝居」が好評です。
参加型紙芝居とは、これまでの「静かに聞く」「座ったままで聞く」というスタイルとは全く異なるスタイルです。
小さな子供は紙芝居すべてが終わるまで、集中する事が難しいものです、その為、紙芝居の最中に
〇登場人物をよぶ、応援する、声を掛ける
〇数を数える
〇なぞなぞを出す
〇効果音を使う
などのテクニックを導入すると、集中力が持続し、紙芝居の内容に感情移入出来るので、より内容の理解度が高まります。
また、紙芝居のイラストも単に綺麗、かわいいものに限らず、昔話風な物、白黒の絵、切り絵風など色々なバリエーションを用意すると、目新しさもあり盛り上がるでしょう。
年長や小学校低学年であれば、担当者を決め自分達で紙芝居を上映させても盛り上がります。
みずから読み進める事で、聞き手側の反応を感じる事が出来たり、内容に応じて読み方を変えたりといった工夫をするようにもなります。
このような取り組みも、子供達の理解度を高めるきっかけになります。この方法を「参加型」と呼び、最近様々な形で取り組まれています。
■読み終わった紙芝居は、子供達からよくみえる場所に掲示してあげましょう
小さな子供は紙芝居を最中は集中して聞く事が出来ても、読み終わるとつい内容を忘れてしまいがちです。その為、読み終わった紙芝居は主用となるページを抜粋し、目立つ場所に掲示してあげましょう。
例えば
〇食事のマナーを教える紙芝居の場合は、箸の持ち方、食器の持ち方、食器の配置などをイラストで示したページです
〇料理についての紙芝居の場合には、主食、副菜、汁物の組み合わせが理想的だとわかるイラストを掲示しましょう
〇食材に関する紙芝居では、肉、魚、野菜、果物といった大まかな分類がある事を図解したイラスト
などです。目に付く場所に掲示してある事で、改めて内容を思い出す事が出き、自ら再現するようにもなります。
特に食事のマナーに関する内容は、なんども繰り返し教え続ける事で、正しく身に付ける事が出来るものです。
しかし、小さな子供は何度も同じ失敗を繰り返し、つい誤った方法で癖がついてしまうものです。その為、食事の最中に箸の上げ下げの一つ一つの動作を大人や教員から指摘されては、子供はストレスや窮屈さを感じ、次第に食事そのものが嫌い、つまらないという事になってしまいます。
子供に指摘をする時は、単に「ダメ」「違う」と指摘するのではなく、掲示された紙芝居の絵を差し、「このようにしましょう」「〇〇を真似してみよう」という前向きな方法で教えてあげるとよいでしょう。
もちろん、みずから正しい方法になるよう取り組んでいるときは、見逃さずに誉めてあげることも大切です。
■高齢者施設でも、紙芝居の導入が好評です
高齢者施設でもレクリエーションの一環として、紙芝居を導入することが増えています。
昔懐かしい話、有名な話、ユーモラスな話など色々な内容を用意するとよいでしょう。
高齢になり、食べ物を食べる事に不自由を感じる様になると、つい食へのストレスを感じやすくなるものです。中にはこのことが原因で免疫力が落ち、不調をきたす事あります。
しかし、紙芝居を活用し、季節折々の話題やその日の献立についてなど話題を提供する事で、食事中の話題の種にもなり、明るい雰囲気で食事が出来る様にもなるからです。