・三角食べとは
もともとは、日本ならではの古くからある教育の1つになります。ごはん,おかず,味噌汁などを一種類ずつ食べるのではなく、交互に少しずつ食べましょうというものです。では、なぜ日本だけなのでしょうか!?その理由は簡単です。大人になり洋食などをコースで頂く場合は、一種類ずつテーブルに運ばれてくるからです。高級レストランや結婚式の場などは、まさにそうだと思います。しかし幼児期のうちは、和食や洋食を問わずに三角食べをする習慣づけをしておくとよいでしょう。以下に三角食べの大切さを挙げていきますので、参考にして下さいね。
・三角食べの大切さ
○嫌いな物を残さないようにしよう
子供は特に、多かれ少なかれ好き嫌いや食の好みがあります。苦手な食べ物は、ついつい後回しにしてしまい残しがちです。嫌いな物だけ残して「もうお腹いっぱいだよ~」と言っている子供の姿をよく見ることと思います。このような状況を避けるためにも、苦手な食べ物も三角食べのリズムの中に入れてあげられると良いでしょう。そうすることで、嫌がりながらも三角食べのルールにのって少しずつでも食べられるようになることでしょう。子供への習慣づけは、大まかなでもルールという決まり事を作ってあげると目的が明確になりスムーズに身に付くようになります。これを機に、好き嫌いも減らせると良いですね。
○バランス良く食べよう
完食する前に、お腹がいっぱいになってしまうこともあるかと思います。そのような場合には、三角食べはとても有効的です。なぜならば、途中で食べるのが終わってしまっても三角食べによって量は少なくてもバランス良く食べることができているからです。つまり栄養バランスには問題はないということなので、その後の課題は食べる量を増やしていこうということになります。おやつの量や時間,活動量などで調節していきたいですね。
○味覚を充実させよう
様々な食材を口の中で合わせながら食べることを、口内調味といいます。この方法により、自然に多くの味を知り覚えることができ、他の食材と合わせて食べることで何倍にも味が広がり学ぶことができます。幼児期のうちに様々な体験とともに味覚を充実させて、繊細な味覚を育てましょう。そうすることで、大きくなってから「味覚音痴」といわれるものとは無縁になりますよ。
○良く噛んで、ゆっくり食べよう(早食い注意)
多くの食材を組み合わせるということは、上記で記した味覚の発達はもちろんですが、様々な食感の物が混ざり合うことで、自然としっかりと噛みながら食べるという習慣が身につきますよ。よく噛んで食べることで顎の発達とともに、唾液の出る量も増えるので、虫歯予防にも繋がります。また、よく噛む=ゆっくり食べるということにもなるので、同時に早食い防止効果もあります。
・まとめ
上記に記したように三角食べには様々なメリットがあります。さらに好き嫌いが減らせたり,味覚音痴予防,虫歯予防,早食い防止効果といった+αの効果が期待できます。大人になると食事メニューや置かれている状況によって食べ方は様々になるかと思いますが、食の基盤として三角食べというのを幼児期に身につけ習慣化しておくことが望ましいとされています。